スティーブ・カー(GSW HC)、トランプのイスラム教徒締め出し命令を批判

ドナルド・トランプの頭のおかしい取り巻き連中(こいつら)が、難民の受け入れ停止やイスラム教徒が大勢を占める7カ国からの移民(米国で合法的に働いている居住者の帰国を含む)の入国拒否を指示した大統領令を出させたことで、米国がこの週末からだいぶ混乱しているのは既報の通りだが、この大統領令に対して中東育ちで現地の歴史や情勢の複雑さを熟知しているスティーブ・カー(ウォリアーズHC)が「そんなことをしても何の足しにもならない。(テロの解決には)逆効果になるだけ」という趣旨のコメントをしていたようだ。

Steve Kerr says immigration ban goes ‘against principles of our country’ – ESPN


(試合後のインタビュー動画入り)

カーが祖父母の代から中東に関わる一家の人間であり、実際に父親をテロリストの銃弾で亡くした人間であるのは以前にも触れた通り。そういう人間の発言だから、いっそうの重みが感じられる。

As someone whose family member is a victim of terrorism, having lost my father – if we’re trying to combat terrorism by banishing people from coming to this country, we’re really going against the principles of what this country is about, and creating fear. It’s the wrong way to go about it. If anything we could be breeding anger and terror, and so I’m completely against what’s happening. I think it’s shocking. I think it’s a horrible idea and I feel for everyone who is affected, families are being torn apart. And I worry in the big picture what this means to the security of the world. It’s going completely opposite. You want to solve terror, you want to solve crime. It’s not the way to do it.

クリスマス前に出ていた下記のNYTimes記事には、カー自身が18歳の時、ベイルートから出国しようとした際に、空港で爆弾が破裂して飛行機が飛ばなくなり、急遽陸路を通じてダマスカス(シリア)からアンマン(ヨルダン)に脱出、という経験をしたエピソードなどが書かれてある。またカーの次のような発言も引用されている。

“Put yourself in someone else’s shoes and look at it from a bigger perspective,” he said. “We live in this complex world of gray areas. Life is so much easier if it could be black and white, good and evil.”

Tragedy Made Steve Kerr See the World Beyond the Court – NYTimes

「他の人の身になって大きな視野で物事を見てみること(が大切)。我々はこの複雑な世界に生きているが、そこには白黒の区別がつきにくい部分がいくつもある。白黒や善悪の区別がつけられるなら、人生はもっとずっと簡単だろう(が実際にはそうではない)」

カーやポップ(グレッグ・ポポヴィッチ)のような成熟した大人、この世界の難しさをよく知る人間の目には、人格的に未熟な(=幼稚な)トランプのような輩が好き勝手している様子は実に危険なものと映っているに違いない。

本気でカーメロ・アンソニー放出に動くニックス

ニックス(NYK)がカーメロ・アンソニーの引取先探しを本格化させているようだ。今朝は「クリッパーズ(LAC)と、もうひとつ別のチームを噛ませての3角トレードを画策しているらしい」という話が流れている。

Sources: Knicks, Clippers seeking 3rd team for Carmelo Anthony deal – ESPN

NYKがカーメロを放出したがっていることは一昨日にNBA Japanなどでも伝えられていた通り。

リポート:キャブズとニックスがカーメロ・アンソニーとケビン・ラブの交換トレードを検討していた!? – NBA Japan

ただし、すでにピークを過ぎたとみられているカーメロの場合は「喜んで(引き受ける)」というチームもそう多くはなさそうなことに加え、本人が「優勝を狙えるチーム」もしくは「大都市のチーム」(できれば両方の条件を兼ね備えるところ)を希望しているはずで、例えばサンズ(PHX)あたりがトレード先では”no-trade clause”(トレードを拒否できる権利)を盾にダメ出してしまうとの難しさもある。

そんなことから、NYKがトレードの交渉をできそうな相手チームもごく限られていて、いまのところは上記記事の見出しにもあるLACと、それと並行する形でキャブズ(CLE)との話もまだ少しだけ続いているようだ。ケヴィン・ラブを手放してまでカーメロを欲しがる人間は多分いないはずなので、別の選手の組み合わせで、ということかもしれない。

なお、NYKはセルティクスにも声をかけたが、そちらは話が先に進まなかったらしい。

LACとの交渉話で面白いのは、NYKが見返り選手のリストの中からLACのビッグ・スリー(クリス・ポール=CP3、ブレイク・グリフィン、デアンドレ・ジョーダン)を外しているというところ。つまり、「オールスター級の選手を見返りとしてもらえなくてもいい。それでもいいからカーメロを引き取って欲しい」と言っているということになろう・・・フィル・ジャクソン(NYK球団社長)がどうしてそこまでカーメロを厄介払いしたがっているのかはよくわからない。

ドク・リバース(LAC球団社長兼HC)のほうは、ビック3に加えて、J.J.レディクを手放すのも渋っているらしい。そうなると残りは、オースティン・リバースやジャマール・クロフォードあたりを軸に(複数選手の交換)となるはずだが、あいにくとCP3が怪我で欠場中の現状ではガード二人を同時に手放すわけにはいかないとか、あるいはNYKがクロフォード(まもなく37歳。昨年夏に更改、3年間/4200万ドル)の受け入れに難色を示していると言った指摘もあり、それで第三のチームを噛ませてなんとかならないか、という方に話が進んでいるという(・・・こんなにややこしい話をまとめられる人間が果たしているんだろうか)。

いちばん訳がわからないと感じられてしまうのは、フィル・ジャクソンが何を考えているのかというところ。一昨年カーメロと契約更新とした際に「トレード拒否条項」を認めていたのはジャクソンだから、私はジャクソンが「カーメロと心中する」覚悟を決めているものと思い込んでいた。

またクリスタプス・ポルジンギス(KP)を核としたチーム再建をすぐにも進めたいなら、「そうする」と明言してやってしまえばいいのにとも思うが、実際にはなかなかそうもいかない部分があるのだろう、きっと。

ラッセル・ウエストブルック、まさかのスターター落選(2017 NBAオールスター戦)

今季獅子奮迅の活躍(あるいは孤軍奮闘)を続けるラッセル・ウエストブルック(ラス、OKC)が、オールスター戦のスターター選考で落選したようだ。「ウエストのバックコートはラスとジェームズ・ハーデン(HOU)で決まり」と思っていたのでかなり意外な結果。ESPN記事によると「ラスは、選手やメディア関係者からの投票では(ウエストのバックコートで)トップだったものの、ファン投票でステファン・カリー(1位)、ハーデン(2位)に及ばなかった」らしい。

While Westbrook was first in voting among both players and media, he finished third in the fan voting. Stephen Curry, who will start alongside James Harden at guard for the West, finished first.

Russell Westbrook’s All-Star starter snub befuddles NBA peers -ESPN

試合平均でトリプルダブルをマークしていても不十分(というのは笑うしかない)」というジェレミー・リン(BKN)やチャンドラー・パーソンズ(MEM)のツィートに同感するしかないが、全米の少年少女に大人気というカリーの人気の高さが現れた結果とも解釈できそうな気もする。

なお、今回から新しくなった投票・選考のやり方や結果についてはNBA Japanの下記記事に詳細が出ている。

オールスター投票2017結果:189万票超えでレブロン・ジェームズが最多票獲得 – NBA Japan

ヤニス・アンテトクンポ(MIL)は期待通り、レブロン・ジェームズ(CLE)、ジミー・バトラー(CHI)とともにイーストの(フロントコートの)スターターに選ばれている。また、カイル・ロウリー(TOR)、デマー・デローザン(TOR)、ジョン・ウォール(WAS)、アイザイア・トーマス(BOS)、カイリー・アービング(CLE)の5人のなかから「誰が選ばれても不思議はない」と言われていたイーストのバックコートは、結局デローザンとアービングがスターターに決まったようだ。

この後各チームのコーチによるベンチスターターの選考が残っているが、最大の注目点はやはりジョエル・エンビード(PHL)だろう。今回の投票結果でも、イーストのフロント・コートでバトラーに続く4位につけているので、かなりいい線まで行けそうな感じもするが・・・やはり実績や経験の長さでケヴィン・ラブ(CLE)やポール・ジョージ(IND)あたりが優先されてしまうのだろうか・・・バックコートとフロントコートを6人ずつ、となればエンビードにもチャンスがありそうだが。

キャブズ(CLE)、ウォリアーズ(GSW)に完敗ードレイモンド・グリーンがまたしてもフレイグラント・ファール

既報の通りキャブズ(CLE)がウォリアーズ(GSW)に35点差の大敗を喫した(最終スコアは91対126)。試合開始から終了まで一方的な試合展開で、このあとCLEがファイナルでの再戦を視野に入れながらどう戦い方を修正していくかに注目が集まる。

ところで、この試合の前半–2Qの残り7分を切ったあたりで、ドレイモンド・グリーン(GSW)がレブロン・ジェームズ(CLE)にプロレスのラリアットもどきのファールをしてフレイグラントファールを取られていたが、問題はその後のリアクション。

ファールしてしまったのは仕方ない(100歩譲って)として、そのあとのレブロンを揶揄する動作が不必要なことは言うまでもない。昨季ファイナルの流れを変えた余計なキックを彷彿とさせもするるが、こういうリアクションが自然と出てしまうグリーンというのはやはり人間としてどこかに欠陥があるとしか思えない。

ヒール役であるグリーンがCLEファンから憎まれば憎まれるほど、レブロンの「大魔神への変身」への期待がさらに高まっていいという興行的な捉え方もあるかもしれないが・・・レブロンに肩入れする私としては、グリーンのような輩が文字通り叩き潰されるのを楽しみにするしかない。

シクサーズ(PHL)、アウェイでバックス(MIL)に勝利ー1月はこれで5勝2敗

ジョエル・エンビード(「ザ・プロセス」)率いるシクサーズ(PHL)が、16日にミルウォーキーで行われたバックス(MIL)戦に勝利し、今季の通算成績を13勝26敗(イースト13位)としている。

Embiid strong in 4th quarter as 76ers beat Bucks 113-104 – ESPN

ここ数シーズン「ドアマット」状態が続き今季も負けが先行していたPHLだが、昨年末のナゲッツ(DEN)戦(124対122で勝利)、年明けのウルブズ(MIN)戦(93対91で勝利)と2試合続けて接戦をものにしたことで、何かを掴んだのかもしれない。また1月の2敗にしても、14日のウィザーズ(WAS)戦(93対103)はエンビードが休養で試合欠場、また6日のセルティクス(BOS)戦も106対110と僅差の敗北。

エンビードは、相変わらず出場時間制限(30分以下)が続いているようだが、それでも1試合平均19.6得点、7.6リバウンド、2.3ブロックをマークしPERは23.53とかなりのもの。また36分あたりのスタッツは28.0得点、10.8リバウンド、3.3ブロックというから、「オールスター選出」の期待の声が上がるのも不思議はない。ちなみに、36分あたり28.0得点というのはリーグ全体で6位(ジェームズ・ハーデンとタイ)で、ケヴィン・デュラント(GSW、27.0得点)より上だそうだ。

2016-17 NBA Player Stats: Per 36 Minutes
http://www.basketball-reference.com/leagues/NBA_2017_per_minute.html

さらに、シーズン開幕前に脚を負傷してたベン・シモンズもリハビリが順調に進んでいるようで、最近では練習に参加、年明けからはチームの遠征にも同行しているという(ただしいつ頃出場できそうかまではまだ分からない。エンビードの例もあるから、あまり急がない方がいい?)。

Brett Brown sees a ‘more defined’ Ben Simmons in rehab – CSN

なお、バックス(20勝20敗、イースト8位タイ)はこのPHL戦で、ヤニス・アンテトクンポが23得点(FG19分の10)、ジャバリ・パーカーも23得点(FG17分の9)を記録。オールスター戦でイーストのスターターになりそうなヤニスは今季のスタッツが1試合あたり23.4得点、5.7アシスト、8.7リバウンドでPERが28.34。一方「3ポイントシュートを決められるようになった」と評判らしいパーカーも、平均20.4得点(3ptシュート成功率は41.2%)でPER19.93となかなか好調のようだ()

デリック・ローズ(NYK)が謎の失踪、真相はまだ闇のなか

今季からニックス(NYK)でプレーするデリック・ローズが、9日夜にマジソンスクエアガーデンであったペリカンズ戦を無断欠勤し、どうやら実家のあるシカゴに戻ってしまっていたらしい。その後NYK関係者やチームメイトのジョアキム・ノアなどとは連絡が取れたものの、居場所は未だ不明。さらに「いい大人がどうして連絡ひとつ入れずに試合をすっぽかしたか」という不可解な部分についてもまだよく分からないようだ。

Derrick Rose missing from Knicks, said to have Chicago family issue – ESPN
Derrick Rose Is M.I.A., and the Knicks Are Falling Apart – The Ringer
After game absence, Derrick Rose’s Knicks future is uncertain – Yahoo Sports

この不可解な部分について、Yahoo SportsのウォジやThe Ringerあたりは、「ローズがジェフ・ホナセックHCの選手起用に反発—自分をベンチに下げて、代わりにロン・ベイカー(Ron Baker)という無名の選手を使ったことに腹を立てたせいではないか」などと推測している。

失踪の理由が、家族の火急の用事であれば、それほど重くない処分などで済まされようが、そうでない場合は身勝手な職場放棄ーーー敵前逃亡(AWOL)となり、ロッカールームでの居場所もなくなってしまうのではないか。

NYKは今季クリスタプス・ポルジンギスの成長などもあり比較的いいスタートを切っていたが、12月半ばからは負けが込み出し(特にクリスマスにあったセルティクス戦からは6連敗)、現在17勝20敗と今季も下位低迷中。このまま行くと今季もまた・・・という感じが強まっているようだが、果たしてどうなることやら。

(31番の白人選手がベイカー)

カイル・コーヴァー、キャブズ(CLE)へ – ホークス(ATL)は再建モードに突入か

連覇をねらうキャブズ(CLE)とホークス(ATL)との間で、カイル・コーヴァーをめぐるトレードの話がほぼまとまったらしい。チームの若返り(retool)に乗り出したATLは、このトレードでCLEが持つ2019年のドラフト1巡目指名権とベテランふたり(モー・ウィリアムズ、マイク・ダンリヴィー・Jr.)を手に入れることになるようだ。

Hawks vet Kyle Korver: Cavs ‘great opportunity for me’ – ESPN

Kyle Korver Just Put the Cavs Closer to a Back-to-Back Title – The Ringer

CLE(25勝7敗、イースト首位)では、J.R.スミスが利き腕(右手の親指)の故障で12月なかばから欠場しているのは既報の通り。またカイリー・アーヴィングがここ3試合連続で欠場(ふくらはぎの異常?)、ケヴィン・ラブも4日のブルズ(CHI)戦を食あたりで欠場と、ここにきて主力選手がポロポロと欠けてきている(ラブは食中毒らしいので治ればすぐにまた出られるかもしれないが)。ただ、スミスの場合はクリスマス前に手術して、回復に12-14週間かかる見通し、復帰は早くても4月初め、つまりプレイオフにギリギリ間に合うかどうかといったタイミングになりそうとされている。

Cavaliers guard J.R. Smith has thumb surgery, to miss 12-14 weeks – ESPN

CLEは今季ラプターズ(TOR)、セルティクス(BOS)にそれぞれ2度ずつ勝っている。このままいけば1位シードでプレイオフに進む可能性も高い。そうしたことで、この時点でのコーヴァーの獲得はやはりポストシーズン、特にファイナルでのGSWとの再戦(の可能性)を視野に入れた動きと言えそうだ。

コーヴァーの今季のスタッツは1試合平均9.5得点で、3ptシュート確率は40.9%(平均5分の2)。オールスター戦出場も果たした一昨年(2014-15シーズン)の12.1得点、3ptシュート確率49.2%にはさすがに届かないが、ビッグ・スリーのいるCLEに移れば、コーヴァーがノーマークでシュートを打てる機会も自ずと増え、シュート確率も上昇するというのは想像に難くない。

CLEがここ2シーズンほど、シーズン途中のトレードで戦力補強を行っていたのは周知の通り。昨年にはチャニング・フライを、その前年にはイマン・シャンパーとスミスを獲得していた。

The Ringerの上記記事によると、今季のCLEは3ptシュート(試投)の割合がFGの約38.7%を占め、NBA全体で2番目に多い(トップはロケッツ(HOU)の45.6%)そうだが、コーヴァーの加入でこの割合がさらに上がることになるのだろう。またレブロン、カイリー、コーヴァー、フライ、ラブといった超攻撃型のラインナップもどこかの段階で見られるかもしれない。

ATLの方は、チームの中核であるポール・ミルサップをはじめとして、このコーヴァー、それにサボ・セフォローシャといったベテランが今年夏に揃ってFAになる(ミルサップの場合は本人側のオプションだから、FAになる見通し、とすべきか)。昨年夏のアル・ホーフォード(現BOS)のように、置き土産でなしで移籍されてはつまらないので、そうなる前にトレードで少しでも見返りを手に入れられれば、といった状況。もうすぐ36歳になるコーヴァーと引き換えでドラフト1巡目指名権を手に入れるというのはATLにとってもわりといい取引にも思える。

なお、ミルサップのトレード先については今のところTOR、BOS、ナゲッツ(DEN)、キングズ(SAC)、ペリカンズ(NOL)、ジャズ(UTA)あたりが候補としてあがっている。2月後半のトレード期限までに話がまとまるかどうかは不明だが、とくにいまのままではプレイオフでCLEに勝てなそうなTORへの移籍を云々する見方も。

再び「歴史に残る熱戦」–キャブズ対ウォリアーズのXマスゲーム雑感

昨季ファイナルから約半年ぶりの対戦となったキャブズ(CLE)とウォリアーズ(GSW)のクリスマスゲーム。レギュラーシーズンのゲームとは思えないほど白熱した、しかもCLEびいきには見所満載の展開で、久しぶりに夢中になって試合を見てしまった(夜明け前から)。

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レブロン・ジェームズとケヴィン・デュラントの対決

キャブズが4Qに見せた14点差からの巻き返し

ラスト2分間の攻防

残り3.4秒でのカイリー・アーヴィングの決勝シュート

そしてリチャード・ジェファーソン(36歳)のダンクシュート

ただただ「ご馳走様でした」と手を合わせるしかない。

ジョン・レジェンドにザ・ルーツが加勢? – 超楽しみな2017 NBAオールスター戦

来年2月にニューオーリンズで開催されるNBAオールスターゲーム(ASG)のハーフタイムショーにジョン・レジェンドが出演するという発表が先週あったのは既報の通りだが、このレジェンドとある意味所縁の深いザ・ルーツがASGにオープニングアクトとして登場することがその後発表されていた。

The Roots to open NBA All-Star Game 2017 – NBA.com

The Roots To Tip Off NBA All-Star Game 2017 – Billboard

「ジョン・レジェンドにザ・ルーツ」と聞いて、2010年のコラボ作『Wake Up!』のことが思い出されて勝手に盛りがってしまったが、よく読むと「ザ・ルーツの出番は試合開始前の選手紹介のところ」などとあり、ちょっとがっかりもしてしまった。それでも、NBAと比較的親和性の高そうな人選という感じで、前年のスティングなどと比べればかなり期待も持てる。

勝手な希望を言えば、レジェンドのステージにコモン(Common、上記のビデオにも登場)も助っ人として登場し『Glory』(2015年グラミー賞受賞曲)をやって欲しいところ。

レジェンドは、そのルックスや歌声とは裏腹(?)に、ここ何年かは社会や政治について自分の考えをかなりはっきり口にするようになっているとの印象がある。特にトランプの大統領就任は不満&心配なようで、Twitterには次のようなツィートも見つかる。

あるいはこんなのも。

ザ・ルーツは「ジミー・ファロン(のテレビ番組)のハウスバンド」としての認知がすっかり定着したようだが、大ヒットミュージカル「The Hamilton」の音楽アルバムに共同プロデューサーとしてタリク(MC)とクエストラブ(ドラム)が絡むなど、いまだにアーティストとしての影響力を示しているらしい。

The Roots’ Black Thought on Lin-Manuel Miranda, Perseverance & ‘The Hamilton Mixtape’ – Billboard

(タリクのMCが聴けるオバマの「スロージャムニュース」)

そう言えば、「The Hamilton」の元になったホワイトハウスでのパフォーマンス(2009年のもの)を撮したビデオがwhitehouseチャネルにある。

また、今年春にリン・マヌエル・ミランダらがホワイトハウスで披露していたパフォーマンスの動画も見つかる。

1月下旬には民間人にもどるバラク・オバマが「All Starのセレブ・ゲームに出場するかどうか」といった話はいまのところ流れていないようだ。ただ、試合中継のゲストコメンテーターくらいは本人が希望すれば簡単に実現できそうにも思えるので、バスケ通のウンチクをぜひ披露してもらいたいところである。

ステファン・カリー、新CBA合意で「5年/2億700万ドルで契約更改」の可能性浮上

NBAのリーグ(チームオーナー側)と選手組合(NBPA)とが新しい労使協約(CBA)について原則合意したというニュースが昨日の昼頃に報じられていたが、来季から発効するこの新CBAによりステファン・カリー(GSW)が「5年間/最高2億700万ドル($207 million)」という前代未聞の条件で契約更改できる可能性が浮上してきているという。

Sources: Warriors’ Stephen Curry stands to benefit in new CBA – ESPN

新しいテレビ放映権契約(9年間/240億ドル=年平均約26.6億ドル?)が今季(今年度)から発効し、その影響でチームのサラリーキャップが急騰、その結果今年夏のフリーエージェンシー(FA)では前例のないサラリーのインフレが生じていた。エバン・ターナー(POR)の「4年/7000万ドル」やアレン・クラブ(POR)の「4年/7400万ドル」、ハリソン・バーンズ(DAL)の「4年/9400万ドル」(マックス)、あるいはティモフェイ・モズゴフ(LAL)の「4年/6400万ドル」とかいろんな例が思い浮かぶ。新CBAの発効後には「選手の平均サラリーが850万ドル/年になる」と聞いても、そういう数字に慣れてしまったせいか、それほど意外な感じもしない(そもそも実感の持てない数字であるせいもあろう)。

Average NBA Salary Hits $8.5 Million in New Labor Deal – Bloomberg

ただ、各チームの戦力集めに直結する部分となると話はやはり異なる。たとえばウォリアーズ(GSW)の場合なら、「カリーとケヴィン・デュラントの二人にサラリーキャップの7割を使った場合にどういうメンバー構成をする余地があるのか」「ラグジュアリータックス支払いは覚悟するとして、その負担にどこまで耐えられるのか」といった興味も湧いてくる。そういう文脈の話として、まずはカリーの「5年間/2億700万ドル」という可能性について、上記のESPN記事からわかるところをかいつまんでみる。

「(仮称)ケヴィン・デュラント・ルール」

仮称としたのはまだそういう呼び方が浮上・定着したわけではないためだが、この新しい規定はざっくりいうと「FAを迎えたスター選手が所属チームと契約更改する場合のインセンティブをさらに大きくするためのもの」といえようか。現状でも例えば「所属チームと契約更改する場合は契約期間は最長5年、それに対して他のチームに移籍する場合は同4年」など同様のメカニズムはいくつもあるーーーただし野次馬には複雑すぎて「Bird Rights」の説明などを読んでも未だに頭の中が混乱するが、新しいCBAではこうした施策のひとつとして、後述する「ケヴィン・ラブ・ルール」と同様のものをベテラン選手にも適用する規定が追加されているらしい。具体的には、各チームが複数年在籍している選手を2人まで指定して、他チームより好条件を出せる、といったもの・・・・ちょっとややこしいのでカリーとGSWの例をつかって説明してみる。

各チームのサラリーキャップは今季が約9400万ドル($94 million推定)で来季にはこれが約1億200万ドル($102 million)前後になるというのが現在の有力な見方。そしてこのサラリーキャップを前提として試算すると、来季が9年めとなるカリー(2009年ドラフト)のマックス条件はサラリーの30%だから、だいたい3000万〜3100万ドルの間・・・6月下旬に書いていた記事の中には次のような金額がある。

●カリーが来期終了後の契約期限切れを待って、再契約した場合

2016-17: $12.1 million (current contract)
2017-18: $30.6 million (new contract)
2018-19: $32.9 million
2019-20: $35.2 million
2020-21: $37.5 million
2021-22: $39.8 million
Total: $188 million

(ステファン・カリー、2017-18シーズンにも年棒3000万ドル越えの見通し)

それに対して、新CBAで追加される「Designated Veteran Classification」という指定枠(2人まで)を使い、カリーをこの「指定選手」にした場合、GSWはカリーのリーグ在籍年数が10年未満でもサラリーキャップの35%という条件を出せるようになり、それでカリーのサラリーは「初年度が約3600万ドル」「最終年度(2021-22シーズン)が約4700万ドル」といった水準になる可能性が出てきたらしい。

問題はこの先で、まずケヴィン・デュラント(KD)はまだ1年しかGSWでプレイしていないから、この指定枠(DVC枠)には入れられない。KDは今季終了後にNBA在籍期間が10年となり、それで来季はマックスの条件が35%まで上がるので、サラリーキャップの上昇も考え合わせると、来年夏に権利行使して契約を結び直す可能性が高い。

そうなると、GSWはカリーとKDにそれぞれ3600万ドルを支払うことになるので、サラリーキャップの残りは3000万ドル。またクレイ・トンプソン(来季約1780万ドル)、ドレイモンド・グリーン(同1640万ドル)もほぼ確定とすると、この4人だけで1億620万ドルとすでにキャップ・オーバー。来季の課税ライン(tax level)がどの程度になるかはまだよくわからない(今季は約1億1130万ドル=$113.287 million)が、例えばこの金額がサラリーキャップの2割増(120%)くらいになると仮定するとだいたい1億2240万ドルくらいで、ここから4人分のサラリー(1億620万ドル)を差し引くと1600万ドル強しか残らない。

この予算で残り8人の選手を揃えるのが大変なことであるのは一目瞭然で、GSWはタックス支払いを覚悟するとしても、イギー(アンドレ・イグダラ)やショーン・リヴィングストンと相場の条件で再契約するのはかなり難しそう(ザザ・パチュリアでさえ難しいかもしれない)。また、少し先の話になるがDVCの残り1枠をクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンのどちらかに使うのかという選択も迫られることになる。トンプソンは2019年夏に、またグリーンは翌年夏にそれぞれFAになる。

なお、DVC枠追加の背景には、KDのGSWへの移籍があったという。サンダー(OKC)やウルブズ(MIN)といった地方都市のチームは、ニューヨークやロサンゼルス、マイアミといった大都会のチームに比べてやはりスター選手の獲得・留保で不利で、それを補うための措置ということのようだ。またこの規定追加でさっそく影響を受けそうな選手として、ポール・ジョージ(IND)、ゴードン・ヘイワード(UTA)、デマーカス・カズンズ(ブーギー、SAC)、それにラッセル・ウエストブルック(ラス、OKC)といった選手の名前も挙げられている。

「ケヴィン・ラブ・ルール」

‘Kevin Love Rule’ in CBA allows teams to keep 2 designated first-time free agents – ESPN

これは新人契約満了予定の選手を対象としたもので、その指定枠が現行の1人から2人に増える。ESPN記事ではMINの例が説明に使われている。

これまでのCBAでは新人選手の契約延長に際して「5年間」の期間を条件として提示できる選手が1人に限られていた。MINは2011年にこの枠をリッキー・ルビオに使う選択をし、その結果ケヴィン・ラブにへそを曲げられてしまった(MINの示した4年間の契約をラブ側が蹴った)・・・その後の展開は2年前の夏に何度か触れたとおり。この指定枠が2人に増えることで、今のMINの場合ならアンドリュー・ウィギンズとカール・アンソニー・タウンズの両方に長期の契約条件を提示することが可能になる、といった説明がある。