ジャバリ・パーカー(MIL)、靭帯断絶で復帰に約1年

8日の対ヒート(MIA)戦で左脚ACL(前十字靭帯、Anterior Cruciate Ligament)を断絶してしまったジャバリ・パーカー(MIL)。そのパーカーの故障について、試合復帰には手術後約12ヶ月必要との診断結果が出たようだ。

Jabari Parker tears left ACL for 2nd time, will miss 12 months – ESPN

ケガの箇所がルーキーシーズンに痛めていたのと同じところ、というのがけっこう気にかかる。

ヤニス・アンテトクンボの大ブレークの陰に隠れて少し割りを食っている感もあるが、ジャバリも3シーズン目となる今季はかなりの成長の跡がみられる。とくに平均得点が20点を超え(昨季は約14点)、3ptシュートの成功率も36.5%と合格点に達している。チームのほうはまだまだ勝つの苦労している(22勝29敗、イースト11位)が、マルコム・ブログドンといういい新人SGが頭角を現したり、マイケル・ビーズリーが予想外の健闘をみせたり、あるいは長く故障欠場中だったクリス・ミドルトンがよやく復帰したりと楽しみな点も増えてきてる。とくに、ヤニス、ジャバリ、ミドルトンの3人がいっしょにプレイできるようになってこれからどうなるかという矢先の出来事で、このジャバリの故障・長期欠場はなんとも残念に思えてしまう。

ステファン・カリー、トランプ擁護発言のアンダーアーマーCEOを牽制

アンダーアーマー(UA)創業者/CEOのケヴィン・プランクが、「ビジネス寄りのドナルド・トランプは米国企業にとって本物の宝(”real asset”)」などとうっかり発言。これについてコメントを求められたステファン・カリー(GSW)が、「トランプが馬鹿者(Ass)だという点には全くの同意」(“I agree with that description if you remove the ‘et’” from asset.)」との答えを返したという話がいろんな媒体で報じられている(下記のような具合)。

Exclusive: Stephen Curry responds to Trump-praising Under Armour boss – Mercury News
Stephen Curry Takes Issue With Under Armour Leader on Trump – NYTimes
Steph Curry bluntly disagrees with Under Armour CEO calling Trump an ‘asset’ – Washington Post
Stephen Curry has pointed reaction to Under Armour CEO’s praise for Trump – MarketWatch
Stephen Curry disagrees with Under Armour CEO about Donald Trump – ESPN
Curry delivers sharp criticism of Trump following Under Armour CEO’s comments – CBSSports
Stephen Curry strongly disagrees with Under Armour CEO’s opinion of Donald Trump – SBNation

トランプから嘘つき(正確には「不正直なメディア」)呼ばわれされている既存の大手媒体は、現在血眼になってトランプ政権をディスるネタを集めてはそれを紙面(ウェブ)に載せているので、カリーは彼らに対して格好のネタを撒いたといった格好か。同時に、プランクの失言(?)に対してははやくもUA製品不買運動を呼びかけるツィート(#boycottUnderArmourというハッシュタグ付き)などが広がっているという話も。

プランクはCNBC(経済ニュースチャネル)の番組中にこのコメントをしていたそうだが、どうやらトム・ブレイディ(NFLペイトリオッツQB)のことが頭にあったらしい。

Under Armour CEO to Wall Street critics: ‘They bet against Tom Brady’ too – CNBC

ペイトリオッツが日曜の晩にあったスーパーボウルで歴史に残る奇跡的逆転勝利を収めたことは既報の通り。またその立役者であるブレイディやHCのビル・ベリチックが「トランプと仲良し(お友達の間柄)」であることも以前からよく知られている(下記のDailyBeast記事によると、ブレイディとトランプは2002年頃からの付き合いらしい)。

Inside Tom Brady and Donald Trump’s 14-Year Bromance – The DailyBeast

NBA関係者による以前から言動を考えれば、プランクももう少し慎重な言動をしてしかるべき、とも思えるが、きっとこの人(プランク)はそうことをあまり気にしない人なのかもしれない。あるいは大統領に助言する製造業経営者の会議のメンバーという立場もあったかもしれない。

上記のESPN記事には、「カリーはすでにプランクを含めていろんな人と話をし(実情を把握し)、その上でUAとは従来通りの付き合い(エンドースメント契約を含む)を続けることにした」とあると。同時に、カリーは「UAがトランプに協力するのは別に構わない(自分との契約にはそのことは影響しない)」「だがUAがトランプの価値観を採用することのほうにより大きな懸念を感じる」などとした上で、「エンドースメントの目的は人の暮らしを変えること(It’s about changing lives)で、金儲けのためでも、シューズを売るためでもない」などともコメントしているとある(契約期間は2024年までだが、我慢ならない事態になれば契約を破棄しちゃうかも、といったニュアンスか)。

なお、UAは先月末に発表した決算(昨年第四四半期の業績)がアナリストの予想を下回り、株価が23%も急落していた。

Under Armour shares plunge on bad earnings miss, CFO leaving company – CNBC

J・オカフォーらをめぐってペリカンズ(NOL)とシクサーズ(PHL)がトレード交渉

シクサーズ(PHL)でナーレンズ・ノエルのローテーション定着以来、トレード先探しに注目が集まっていたジャーリル・オカフォーだが、現在ペリカンズ(NOL)がオカフォー獲得に向けてPHLと交渉しているらしい。

Sources: Pelicans talking trade with Sixers for Jahlil Okafor – ESPN

NOL側の交換要員はアレクシス・アジンサ(控えのセンター)でこれにドラフトの一巡め指名権がつく可能性があるという。NOLにはアンソニー・デイヴィス(ブロー)がいて、オメール・アシクがいて、年明けにはドナタス・モティユナスも手に入れて、ということで、オカフォーを獲得したら、それぞれの選手の役回りは違うにしても、フロントコートの混雑をもうすこし整理しないといけないか・・・それにしても、また一巡目指名権を手放してしまって大丈夫かと心配になる。若いブローのためにも、ここは思い切り(それとなく)タンキングして今年夏のドラフトでいいPGでも獲ったほうが良さそうにも思えるが(とくに思い入れのあるチームでもないが、老婆心でちょっと気にかかる)。

PHLのほうは、このトレードがまとまれば、やっとひとつ問題が片付いたという感じだろうか。ジョエル・エンビード(ジョジョ)がここ半月ほど足(左膝)の怪我でお休みなのは気になるが、復帰は時間の問題という話も見かける。あと半月もすれば・・・あ、オールスターのライジングスター戦には出るんだったか。またASG明けにはベン・シモンズの姿もみられるかもしれない。ジョジョ、シモンズ、ノエル、ロバート・コヴィントン、ダリオ・サリッチあたりを残す前提で、まだいろいろとメンツを組み替える余地もありそう。ジョジョは「いずれはPGもこなせるようになれれば」などとコメントしていたらしいが(ヤニスの大活躍にしげきされてのことか)、すぐにというわけには当然いかない。それも考えると、やはりPG−−−シモンズと交代でPGをやれる、できれば長距離シュートのうまいバックコートの選手というのがドラフトしたい新人の理想、だろうか。

R・ウエストブルック伝説−−ゆるんだ靴紐を見過ごせないラス

約半世紀ぶりのシーズン通算トリプルダブルに向けて邁進中のラッセル・ウエストブルック(ラス、OKC)。そのラスの人となりに焦点を当てた特集記事がNYTimes Magazineに掲載されている。

The Misunderstood Genius of Russell Westbrook – NYTimes

ラスが人並みはずれた綺麗好き、あるいは神経質なほど几帳面というのは、以前に一度触れたことがあったが、この特集記事にもそれと同類のエピソードが出てくる。その逸話とは次のようなものだ。

昨年12月のある日のこと。チームが実施した地元への奉仕活動(community-outreach)—Rolling Thunder Book Busという移動図書館で小学校を訪ねるという取り組みに参加したラスは、例によって誰よりも先に現地に到着し、バスの運転席に陣取ってみんなが来るのを待っていた。やがて子供たち(小学三年生の児童)が本を借りに集まって来ると、ラスはバスの入り口(運転席)で彼らにしおりとブレスレットを渡す案内役を始めた。

そのうちに、靴の紐がほどけたままの男の子がバスに乗ってきた。ラスはその子供に「靴紐を結ぼうぜ(“Tie your shoe, man”)」と声をかけたが、子供はラスの忠告を無視してそのまま本を探しにバスの後部のほうにいってしまった。その後、この子供が再びラスの近くにきた時、ラスはしおりとブレスレットを渡しながら「学校生活を楽しんで。それから靴紐はしっかり結んでおくように(“Have fun in school. And tie your shoe up.”)」といった。だが、この少年はラスの言葉を受け流して、そのままバスを降りていってしまった。ラスは男の子の背中に向けて「忘れずに靴紐を結んでおけ(“Don’t forget to tie your shoe!”)」と叫んだ。

この少年とのやり取りがあってから、ラスは子供達の靴紐のことが気になってしかたがなくなった。改めて意識してみると、不思議なほどたくさんの子供が靴紐をきちんと結んでいないことに気づいた。ラスはそういう子供が乗って来るたびに「靴紐がゆるんでるぞ(“Your shoe is loose”)」「靴紐をきちんと締めて(“Tie your shoe up”)」と声をかけていった。

そのうちに、両方の靴の紐を長々と引きずっている男の子が乗ってきた。子供は意図的にそうしているようだった。ラスはその子供に向かって、「そういうふうにして履くのが好きなんだろう?オレもそんなふうにしていたことがあるから、わかるんだ。だけど(結ぶのが嫌ならせめて)紐は靴の中にしまっておかないといけない(“You like to wear your shoes like that, huh?” Westbrook said. “That’s what I used to do, so I get it. But you gotta tuck ’em in.”」と話しかけ、そして男の子の足元にひざまづいでだらしなく伸びていた紐を靴の中に押し込んだ・・・。

移動図書館の時間が終わり、その場にいた全員でバスを背景に記念撮影となったが、その後で教室に帰っていく子供達のなかに靴紐がほどけた者は一人もいなかった。

「LGBTへのサービス拒否を認める大統領令」草案の存在が明らかに

このところ政治の絡む話ばかり書いていて誠に恐縮だが、今日もまた一つお付き合いいただければと思う(社会的な意識の高いNBAのことを思うと、気にならざるを得ない話ばかり、といった状況なので・・・)。

一昨年(2015年)春にインディアナポリスで開催されたNCAAトーナメントのファイナル4が、同州の州法のせいで、危うく流れかけていた・・・そんな話を以前に少し書いたことがあった。同州の州法というのは、「宗教(信仰)上の理由からLGBTへのサービス提供拒否を認める」とする内容のもので、この法律に署名していた州知事が現在の副大統領マイク・ペンス・・・といったこともあの話(シャーロットでのオールスター戦開催中止の決定に関するもの)のなかで触れていた。

LGBT差別禁止の制限を認める州法制定に端を発したこの騒動で、NBA側はほぼ一貫して反対の姿勢を維持してきていたようだが、この話題でひとつ思い出したのは、昨年春にインディアナポリスで開かれていたNCAAトーナメントのファイナル4の前にも似たような騒ぎが起こっていた、ということ。あの時には、大会を開催するNCAAの本部がインディアナポリスにある(=地元政界に対してそれだけ強い影響力がある?)せいなどもあり、結局州法の一部が手直しを受けて、無事開催されたのだったか・・・。
NBA、2017年オールスター戦のシャーロット開催中止を決定

さて、この差別容認法と似たようなもの、あるいはその全米版に相当するような大統領令の草案が現在米政権内で準備されているらしい。

Leaked Draft of Trump’s Religious Freedom Order Reveals Sweeping Plans to Legalize Discrimination – The Nation
White House considering action on religious freedom that critics warn could lead to discrimination – Washington Post
Executive Order Draft Would Expand Religious Protections, Could Allow Denial of Services to Gays – WSJ
Report: Administration drafts ‘religious freedom’ executive action – The Hill

WSJには「これが実際に署名・公布されるかどうかは今のところ微妙(表に出ない可能性も)」などとあるが、上記のようにわりとしっかりした媒体も報じているので、草案の存在自体はどうやら本当のことーーーいわゆるフェイクニュースではないと判断できよう。

トランプの政権内には、「LGBTなどもってのほか」というガチガチの保守派(選挙の過程でトランプに取り込まれた共和党の連中)と、それとは別に「ゲイなんか全然OK」というオルタナ右翼(Alt-Right)という二つの勢力があるらしい。例の移民・難民の入国制限令をいきなり出して大混乱を招いていたのは後者に分類される取り巻きのようだが、いずれにしてもそういう水と油のような輩がどうやって呉越同舟しているのか、というところはよく分からない。また、単に「なりたいだけ」で大統領になろうとした、あるいは「なれればいくらか得できるかもしれない」と考えて選挙に出たと、そのようにしか思えないトランプ本人には、この差別容認の件についてこれという自分の考えがあるようには見えない・・・。

まあ、トランプがどうだろうと実はどうでもいいのだが、問題はこういうもの(大統領令)が表に出てきてしまった時のNBAの立場で、普通に考えたらきっぱり「NO」というしかないのではないか。

「あらゆる差別を認めない」として、ドナルド・スターリングをクリッパーズ(LAC)から追い出したり、シャーロットではASGはやらないとしてきたアダム・シルバー(NBAコミッショナー)は、そういう適切な判断力があり、毅然とした態度が取れる経営者として評価が高い(対照的に、そういうのが下手なNFLのロジャー・グッデルは、「あんな仕事ぶりでも年間4400万ドルものサラリーがもらえるなんて信じられない」などとバラク・オバマから以前揶揄されていた、そのことも思い出す)。また一昨年のテレビ放映権に関する契約更新や昨年暮れの労使契約(CBA)延長など、これまでほぼ満点といっていい仕事ぶり。そんなシルバーが様子見を決め込んだり、あるいは外部の圧力に屈するとも思えないが(屈したら、選手やコーチからの支持は期待できなくなる)。

ただし、シルバーの雇い主である各チームのオーナー連中のなかには、トランプが嫌いで以前から公然とバカにしてきているマーク・キューバン(マブズ=DAL)のようなものもいれば、マジック(ORL)オーナー一族(Amway創業者一家)の一員で(おそらく選挙中の資金提供などの論功行賞で)教育長官候補に指名されたと思われるベッツィー・デヴオス(Betsy DeVos)のような人間もいる。またスパーズ(SAS)のオーナーであるピーター・ホルトのおかみさん(引退した夫に代わって現在球団の会長兼CEOを務める)が、トランプにわりと多額の選挙資金(個人としては多めな25万ドル強)を出していたことなども報じられている。そうしたことも考え合わせると、やり手のシルバーとしても慎重に根回ししながら、対応を決めないといけなくなるかもしれない。

コーチや選手の方はシルバーに比べると対応に頭を傷めることはさほどないのではないか。グレッグ・ポポボッチやスティーブ・カー、スタン・ヴァン・ガンディあたりは例によって反発するだろうし、黒人選手も下記のカイル・ラウリーのそれと同様のコメントをしそうにも思える。

(入国制限令について聞かれ、「bullsit以外の何物でもない」と答えるラウリー)

東京五輪に「本物のチームUSA」が参加しなくなる可能性・・・

居眠りしていて、寝起きに浮かんだ変な考えをちょっと記してみる。

ドナルド・トランプというのは、自分の意に沿わない人間をクビにするのが好きらしい。

“As you know from his other career, Donald likes to fire people.” So New Jersey Governor Chris Christie joked to a roomful of Republican donors at the party’s national convention in July.

How to Build an Autocracy – The Atlantic

この発言の主がクリス・クリスティ(トランプとは決して関係良好とは言えないニュージャージー州知事。共和党員だが、政権移行チームにも入れなかった)という点には留意する必要があるが、それでも実際にトランプが自分の出した移民・難民の入国制限令に反旗を翻した連邦検事総長代理ーーーオバマが指名していたSally Q. Yatesというご婦人をさっそくクビにしたことを思うと、あながち根も葉もない話とは言い切れないようにも思う。

昨日のエントリーに挿入していたスタン・バン・ガンディ(SVG)のインタビュー動画(下に改めて挿入)も、実はこの時事ネタに関するもので、番記者から感想を聞かれたSVGは「大統領が自分の指示に従わない人間をクビにするのは当然のこと(そうでないと組織は回っていかない)。それと同時に、親父がよく自分に言っていたことだが、どんな仕事でも全身全霊を打ち込んで(all-in)やるか、それができなければやめたほうがいい(略)私はクビにされた彼女の行動を支持するが・・・トランプの方針は全く理解できない」云々と喋っている。

さて。チームUSAのHCを務めてきたコーチK(マイク・シャシェフスキー、デューク大HC)が自分の後任として指名したグレッグ・ポポヴィッチ(スパーズHC、ポップ)。そのポップがトランプに対する自分の批判的な考えを何度か明らかにしているのは以前に触れた通り。その率直なコメントは読んでいるこちらの方が勝手に心配になるほどだが、同時に「万一何かあった際には、ポップが自分の考えを曲げてまで(チームUSA HCの)仕事に固執することはなさそう」とも思え、そのあたりに潜在的な火種が潜んでいそうに感じられる。

幸い、NBAに関しては今のところ、何かの摩擦が生じそうという話は聞かない(話が「テロリスト対策」の範疇に収まっているためか)。例の入国制限令も、直接影響を受けた選手はいない・・・ただしソン・メーカー(MIL)はラプターズ(TOR)との試合=トロントへの遠征からの帰りがもう数時間遅れていたら、入国管理で足止めを食っていたかもしれない(入国管理の現場が混乱していて助かった?)という話も見かけた。

Milwaukee Bucks forward Thon Maker, a Sudanese-born refugee, returned to the U.S. without incident after playing in Canada against the Toronto Raptors on Friday night, hours after President Donald Trump signed an executive order that closed American borders to travelers from seven Muslim-majority countries, including Sudan.

Sudanese-Born NBA Players May Be Affected by U.S. Travel Restrictions – WSJ

だが、「Black Lives Matter」の運動につながったような黒人(を含む有色人種)に対する圧迫(攻撃)は今後もなくならないだろうし、そうなった場合にはNBA選手が異議を申し立てる、というのは今までの流れを考えればほぼ確実とも思える。また進歩的とされるアダム・シルバー(NBAコミッショナー)もそうした選手の行動をどちらかと言えば後押ししているようにもみえる。

ちなみに今週末にスーパーボウルを控えるNFL(存在感あるいは事業規模でNBAをはるかに上回る)では、すでに自主規制が始まっているそうだーー記者会見でも、政治に関する話題が事実上オフリミット扱いで、記者が選手に質問し、それに答えて選手が自分の意見をいうのは構わないが、後でリーグが配布した資料にはそのやり取りは載っていない、「Trump」「President」などの言葉はほぼ出ていない、とNYTimes記事には出ている。

トランプの一番の怖さは、ポップが指摘していた(トランプ本人の)幼稚さ(=なにをし出すかわからない。常識が通用しない)と、そしてスティーブ・バノンのような白人至上主義者(”Alt-right”と呼ばれる輩)が大きな影響力を(トランプに対して)持っている、というところだと私はそう感じる。

レブロン・ジェームズは1月半ばにあったスパーズとの対戦前に、ポップのことを「歴史上最も偉大な(NBA)コーチ」とコメントし、2020年のチームUSA参加についても「ポップがHCをやるかどうかは大きな判断材料」と発言していた。

James, who already has two gold medals, said that Popovich taking over as coach of the U.S. team will influence his decision on whether to play in the 2020 Tokyo Games.

LeBron mulls return to U.S. Olympic Team under Popovich – NBA.com

つまり、ポップがチームUSAのHCをやらないとなれば、レブロンも参加を見合わせ、それを受けてもっと若い世代の黒人プロ選手も軒並み・・・というのが最悪のシナリオとして思い浮かぶ。

そうなると、チームUSAはドリームチーム以前の時代に逆戻りということになるのか。誰がHCになるかは見当もつかないが、選手のほうはデューク大あたりの白人選手をとりあえずかき集めて、ということになるのだろうか・・・それが「本物のチームUSA」といえないことは改めて言うまでもない。

日本にいて、日本語でこんなことを書いていても仕方がない、そのことは重々承知しているけれども・・・うまい結びの言葉も見つからない。

ダリオ・サリッチ(PHL)のミラクルなノールックパス

昨日のエントリーで紹介したシクサーズのダイジェストビデオの中にも、ダリオ・サリッチ(シャーリッチ?)がすごいパスを決めるシーンがあったかと思うが、このサリッチのパスのうまさが結構注目を集めているようで、今朝方出ていたThe Ringer記事でも、対キングズ戦での下記のシーンが紹介されている(とくとご覧あれ)。

Basketball Is Really Good Right Now – The Ringer

なんとランスも参加!? キャブズ(CLE)、戦力補強に向けてワークアウト実施へ

1月の成績が7章8敗と(連覇を狙うチームとしては)極度の不振に陥っているキャブズ(CLE)。そのキャブズが戦力補強に向けたワークアウト(入団テスト)を行う予定で、これにマリオ・チャルマース、カーク・ハインリック、ランス・スティーブンソンなど現在お茶を引かされている連中が参加する見通しだという。

Cavaliers to work out Kirk Hinrich, Mario Chalmers, Lance Stephenson – ESPN

このところ御機嫌斜めが伝えられているレブロンGMにとって、ヒート(MIA)時代の仲間であるチャルマースあたりが参加というのは意外でもなんでもない。が、あのランス!までというのはまさに驚きを禁じ得ない、というか、「万一ランスがテストに合格してしまったら、一体どうするんだろうかと」かえって強い興味が湧いてきてしまう(「耳ふき禁止令」とか出てしまうのだろうか)。なお、ワークアウトの実施日は1日(米国時間)だそうだ。

エンビード抜きでまた勝った、シクサーズ(PHL)1月はなんと10勝5敗

シクサーズ(PHL)が30日晩のキングズ(SAC)戦に(なんとジョエル・エンビード抜きで)勝利し、年明けからの成績を10勝5敗(今季通算では18勝29敗、イースト13位)としたそうだ。

76ers rally without Embiid to beat Cousins, Kings 122-119 – ESPN

先月末からナーレンズ・ノエルがコンスタントに出場時間をもらえるようになったのがPHL好調の理由といった指摘を目にしたが、エンビードが欠場しながら勝った試合が3つもあるというのはやはりちょっとした驚きである。

今になって、サム・ヒンキィの「プロセス」が正しかったことが証明されているとも言えそうで、なんとも皮肉なことだが、現在シリコンバレーに移って充電中の「ヒンキィの心中やいかに」といったところーーー下記のSI.com記事には、「ヒンキィがAI=人工知能やディープラーニングの知識などを仕入れてもいる」「せっかちでオーディオブック(AmazonのAudible)を3倍速で聞いている=それでも中身を理解できる」というような逸話や「10年後、20年後のことを考えて、その種まきをしている」という本人のコメントも出ていたりする。
After The Process: Meet Sam Hinkie 2.0 – SI.com

「日系人の強制収容のよう」、スタン・ヴァン・ガンディ(SVG)が再びトランプ批判

遠慮なく物を言うことで知られているらしいスタン・ヴァン・ガンディ(SVG、ピストンズ=DETのHC)が、現在世界中を混乱に陥れるドナルド・トランプの大統領令(難民・移民の入国制限措置)について、「(米国政府が第二次大戦中に)日本移民や日系人を強制収容所に入れたり、ヒトラーがユダヤ人を登録させていた時代に逆戻り」などと厳しいコメントをしている。

Detroit Pistons coach Stan Van Gundy took things a step further in his criticism of Trump’s ban, comparing it to Japanese internment and Hitler’s treatment of Jews.

“It’s starting to get really, really scary stuff now,” said Van Gundy. “We’re getting into the days of, now we’re judging people by their religion — trying to keep Muslims out. We’re getting back to the days of, you know, putting the Japanese in relocation camps, and Hitler registering the Jews.”

Luol Deng critical of President Trump’s travel and immigration ban – ESPN

この記事自体は、今回の制限で該当する可能性も懸念されたルオール・デング(LAL)やソン・メイカー(MIL)ーーーいずれもスーダン生まれに関するもの。ただ、人種だけでなくいろんな差別に敏感なNBAのことだから、他の選手や関係者のコメントなども紹介されていて、カイル・ロウリー(TOR)の「あれは間違いなくクソみたいなものだと思う(”I think it’s absolute bulls—.”)」とのコメントも引用されている。

グレッグ・ポポヴィッチスティーブ・カー、SVGの3人がは、トランプが大統領戦で勝利した際にも批判的な意見をきっぱりと口にしていた。なので今回のSVGのコメントもとくに意外なものではない。意外な点があるとすれば、現在進行中の出来事の喩えとして、ナチスがかつて行ったユダヤ人の登録と共に引き合いに出されていることのほうかもしれない。

グーグルが昨晩に「フレッド・コレマツ(Fred Korematsu)」という日系米国人のイラスト(Doodleというらしい)を検索ページに表示していた。この人物についてはWikipediaに比較的詳しい記事が見つかる。

godo720.0

Googleが讃えるフレッド・コレマツ氏 – 移民として米国で戦った日本人の日 – Yahoo!ニュース

何にも学習しない、あるいは学習することを拒否した愚かな連中が、70年以上前に犯したのと同じ過ちを今も繰り返そうとしている、ということだろう。

今のところ、自分でできることも特に思いつかないーーー英国のようにトランプの公式訪問の予定があるという話もまだ聞かないから、それに反対するわけにもいかない。今とりあえず思い浮かぶのは2020年の東京五輪の際に(ポポヴィッチやレブロンも参加する可能性の高そうな)「チームUSAは大歓迎するが、トランプには中指を突き出す」ということくらいだが、トランプもその頃には再選に向けた選挙で忙しく五輪見物どころではないかもしれない。

そういえば1960年にアイゼンハワーの訪日が取りやめになった際の首相は岸信介(安倍晋三の祖父)だったっけ。変なところで時代が繰り返したりしなければいいのだが。

(デングは英国籍を取得しているが、もちろん他人事ではない)