スティーブ・カー(GSW HC)、トランプのイスラム教徒締め出し命令を批判

ドナルド・トランプの頭のおかしい取り巻き連中(こいつら)が、難民の受け入れ停止やイスラム教徒が大勢を占める7カ国からの移民(米国で合法的に働いている居住者の帰国を含む)の入国拒否を指示した大統領令を出させたことで、米国がこの週末からだいぶ混乱しているのは既報の通りだが、この大統領令に対して中東育ちで現地の歴史や情勢の複雑さを熟知しているスティーブ・カー(ウォリアーズHC)が「そんなことをしても何の足しにもならない。(テロの解決には)逆効果になるだけ」という趣旨のコメントをしていたようだ。

Steve Kerr says immigration ban goes ‘against principles of our country’ – ESPN


(試合後のインタビュー動画入り)

カーが祖父母の代から中東に関わる一家の人間であり、実際に父親をテロリストの銃弾で亡くした人間であるのは以前にも触れた通り。そういう人間の発言だから、いっそうの重みが感じられる。

As someone whose family member is a victim of terrorism, having lost my father – if we’re trying to combat terrorism by banishing people from coming to this country, we’re really going against the principles of what this country is about, and creating fear. It’s the wrong way to go about it. If anything we could be breeding anger and terror, and so I’m completely against what’s happening. I think it’s shocking. I think it’s a horrible idea and I feel for everyone who is affected, families are being torn apart. And I worry in the big picture what this means to the security of the world. It’s going completely opposite. You want to solve terror, you want to solve crime. It’s not the way to do it.

クリスマス前に出ていた下記のNYTimes記事には、カー自身が18歳の時、ベイルートから出国しようとした際に、空港で爆弾が破裂して飛行機が飛ばなくなり、急遽陸路を通じてダマスカス(シリア)からアンマン(ヨルダン)に脱出、という経験をしたエピソードなどが書かれてある。またカーの次のような発言も引用されている。

“Put yourself in someone else’s shoes and look at it from a bigger perspective,” he said. “We live in this complex world of gray areas. Life is so much easier if it could be black and white, good and evil.”

Tragedy Made Steve Kerr See the World Beyond the Court – NYTimes

「他の人の身になって大きな視野で物事を見てみること(が大切)。我々はこの複雑な世界に生きているが、そこには白黒の区別がつきにくい部分がいくつもある。白黒や善悪の区別がつけられるなら、人生はもっとずっと簡単だろう(が実際にはそうではない)」

カーやポップ(グレッグ・ポポヴィッチ)のような成熟した大人、この世界の難しさをよく知る人間の目には、人格的に未熟な(=幼稚な)トランプのような輩が好き勝手している様子は実に危険なものと映っているに違いない。

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