デマーカス・カズンズ(SAC)、ペリカンズ(NOL)へトレード(どうやら本当らしい)

キングズ(SAC)が「どこにも出さない」と言い張っていたデマーカス・カズンズ(ブーギー)をペリカンズ(NOL)にトレードしたという。ちょっと眉に唾してしまう話だが、エイドリアン・ウォジナロウスキィ(The Vertical)の引っ張ってきたネタだから一概にガセとも言い切れない(本当だったら、また今年もウォジ爆弾が炸裂!といったところ)。

Sources: Kings agree to trade DeMarcus Cousins to Pelicans – The Vertical

トレードの内容は、SACがブーギーとオムリ・キャシピ(Omri Casspi)を手放し、NOLではタイリーク・エバンス、ラングストン・ギャロウェイ、新人のバディー・ヒールド、それに今度のドラフトの1巡目と来年以降のドラフトの2巡目の指名権を代わりに渡す、というもの。

オールスターゲームのMVPをとったアンソニー・デイビス(ブロー)とブーギーを組ませるというのは言うまでもなく実に興味深いこと、ただしそれだけでNOLがプレイオフ進出なるかというとちょっと微妙かもしれない(NOLのフロントは一貫して「何を考えているのかよくわからない」という見方も)。

よくわからないと言う点ではSACのオーナーやフロントも同様。とりあえず一旦全部チャラにして、ドラフトで獲る新人を核に出直しを図るつもりか、それとも23日のトレード締め切りまでに、もう一、二度何かを仕掛けるつもりなのか・・・。

その後「SACとNOLがトレードに合意」という記事がESPNにも出ているのをみつけた。どうやら本決まりのようだ。

Sources: Kings trade DeMarcus Cousins, Omri Casspi to Pelicans – ESPN

アダム・シルバー(NBAコミッショナー)とトランプ娘婿との「距離感」が気になる

最近はコート上のことからどんどん話題が逸れていってしまっているが、今日もまた場外ネタをひとつ。

ドナルド・トランプの娘婿(イヴァンカの亭主)でジャレド・クシュナーという(甘いマスクの)青年実業家がいることはすでにどこかで見聞きされているかもしれない。トランプの選挙参謀で、当選後は大統領の上級顧問にした人物である。

このジャレドに関する調べ物をしていて、NBAコミッショナーのアダム・シルバーがジャレドの人となりについてコメントしている記事を見つけた。

The couple moves in a predominantly liberal Manhattan circle. “Their social politics seem more what I would expect from New Yorkers of their generation,” said Adam Silver, the National Basketball Association commissioner and a friend of Mr. Kushner’s who has frequently contributed to Democrats.

The In-Law in the Trump Inner Circle: Jared Kushner’s Steadying Hand – NYTimes

Adam Silver, the N.B.A. commissioner, told me that, when the league was looking for a space for its retail store, “Jared was our unofficial, unpaid adviser.”

Adam Silver told me, of Kushner, “We’ve been to many sporting events together, not just N.B.A. events. We’ve been to Mets games together. We took the subway. He really raves about the hot dogs.”

Ivanka and Jared’s Power Play – New Yorker

同じニューヨークのユダヤ人、それも社交界に出入りする有名人もしくは金持ち同士となれば、クシュナーとシルバーが知り合いであっても一向に不思議ではない気もする。同時に「いっしょにMLBメッツの試合を観にいったこともある。地下鉄に乗っていったんだけど、彼奴は(球場で売っている)ホットドッグが実に美味いなんていいながら食べていた」というのは、「ただの知り合い」が口にするセリフとは思えない。

「社会的な問題などについてNBAの選手やコーチが自分の考えを表明するのは大いに結構」とシルバーがこれまで言ってきているのはご存知の通り。また、トランプが「メキシコ国境に壁をつくる」などと大騒ぎしていたその真っ最中に、「メキシコシティーでNBAのトーナメント戦をやれたらいいね」「いずれは新しいチームの誘致も」と発言していたことも伝えられていた。

Adam Silver discusses possibility of NBA midseason tournament in Mexico City – SBNation

さらに、ロンドンでの会見では「どこの国の生まれであれ、最高レベルの選手ならNBAでプレイできるにするのが大事」などとも発言していたという。

How bold will the NBA be in Donald Trump’s America? – SBNation

シルバーとクシュナーとの「距離の近さ」というのが本当のところどの程度のものなのか、その点が気にかかってしかたのない今日この頃。シルバーがオールスターゲームに合わせて行う記者会見でどんな発言をするかに注目したい。

アダム・シルバーの仲裁でニックス(NYK)オーナーとチャールズ・オークリーがひとまず手打ち

先週半ばからゴタゴタが伝えられていたニックス(NYK)のオーナー、ジェームズ・ドーランとチャールズ・オークリー(元NYKほか)との「大人の喧嘩」。この仲違いがアダム・シルバーNBAの介入により、ひとまず手打ちとなったようだ。

NBAコミッショナーがチャールズ・オークリーやニックスのオーナーと面会、マイケル・ジョーダンも参加 – NBA Japan

ことの経緯を簡単に振り返ると次のようになるかと思う(正確さには欠けるが、それほど大きく間違ってもいないはず)。

まず、8日のNYK対クリッパーズ(LAC)戦を観にマジソンスクエア・ガーデン(MSG)に来ていたオークリー(チームのOBにもかかわらず自腹でチケットを買って入場)が、試合開始後まもなく、MSGの警備員と口論・もみ合いとなり、オークリーは複数の警備員に通路の床にねじ伏せられた挙句、MSGからつまみ出された(その後暴行容疑などで警察に突き出された)

どうしてこのいさかいが生じたか、その真相はいまだによくわからない—ドーラン=NYK側は「オークリーが入場前から酔っていた」云々と主張したが、オークリーのほうはそれを否定。以前からオークリーとの仲の悪さが噂されていたドーランが、近くの席にオークリーがいるのを見て、警備員(従業員)を使って追い出しを図ったとの可能性もあり、反対にオークリーのほうが先にドーランに毒づいたという可能性も考えられるが、いずれも裏付けとなる証言などはまだ目にしていない(かつてアル中だったドーランに対して「お前がよくそんなこといえるな」というふうな声が外野からあがってもいたようだ)。

オークリーは現役時代ハードワーカー(身体を張って、一生懸命プレイする選手)としてNYKファンの間で人気が高かったため、オークリーに対するこの仕打ちをみたファンや、レブロン・ジェームズをはじめとする一部の現役スター選手などから、ドーランに対して反発の声が上がった。NYKの応援団長であるスパイク・リー(映画監督)は次の試合、オークリーの背番号「34」がついたジャージ着用でコートサイドに陣取っていた(オークリー支持、ドーランへの抗議の意思表示)。

(NYKファンとして知られる俳優のマイケル・ラパポートもオークリー擁護/ドーラン批判の論陣を張っている)

ところが、その後ドーランはラジオ番組の電話インタビューで「オークリーのMSGへの出入り禁止」を宣言。さらに、長年関係が冷え切っていたラトレル・スプリーウェルをMSGに招待して「和解」をアピールするなど、オークリーに対して当てつけるような真似さえしていた。

ドーランは以前からNYKファンの間で評判がよろしくない。直接的にはドーランがオーナーになってからNYKがすっかり弱くなってしまったからだろうが、そのほか「親の金で球団を買い、そのままオーナーとなってチームづくりに口出しした(親父はケーブルビジョンという大手ケーブルテレビ会社の創業者)」「知り合いのコネをつかって、イーグルスのツアーに前座として参加(自分のプレイする素人ロックバンドを参加させた)」といったことがよく知られている。さらに、最近ではやはり自分の経営するラジオシティ・ミュージックホールの踊り子さんたちに「ドナルド・トランプの大統領就任祝賀イベントに参加しないと、クビにするぞ」などとおふれを出した(のちに撤回)ことが問題視され、さらに評判を下げてもいた。

ちなみに、イーグルスの元マネージャーのアーヴィン・エイゾフ(Irving Azoff)というのは、フィル・ジャクソンとドーランを引き合わせた人物(その仲介でジャクソンがNYKの球団社長になった)。

オークリーのことに話をもどす。

アダム・シルバーは、上記のようなドーランの振る舞いを見るに見かねたのか、あるいは「これ以上ゴタゴタが続くとNBA全体の評判にかかわる」と判断したのか(もうすぐオールスター・ウィークエンドだし)、いずれにしても両者の仲介に乗り出した。ただし一人では手に余ると考えたのだろう、シルバーはオークリーのブルズ時代の元チームメイトであり、現在はホーネッツ(CHA)のオーナーでもあるマイケル・ジョーダンの力を借りることにした・・・。

といった感じである。

Commissioner Brokers Peace Deal Between James L. Dolan and Charles Oakley – NYTimes

さて。「そもそも、どうしてオークリーとドーランは関係がうまくいっていなかったのか」という部分が上記のような説明だけではわからない。だが、これについて手がかりとなりそうな情報を含むある記事のことを思い出した。昨年11月初めに出ていた下記のNYTimes記事である。

In Exile From the Knicks, but Still at Home in Cleveland – NYTimes

この記事を読むと、オークリーは「まるで無法松のような人」という印象が伝わってくる。無法松といっても三船敏郎の主演した映画ではなく、村田英雄の歌った演歌のほう—例の「口も早いが手も早い」男である。

たとえば

「オークリーはかつてチャールズ・バークレーと喧嘩になったことがある。しかもプレシーズンの試合でだ」( He once brawled with Charles Barkley — in a preseason game.)

あるいは

かつてアシスタントコーチをしていたボブキャッツ(元ホーネッツ)の選手について「あいつらは新しいことを覚えようとしない。誰か間違ったことをするやつがいても、見て見ぬ振りをするしかなかいが、自分にはそういうのができない」(“Guys don’t want to learn. If someone’s doing something wrong, you have to look the other way. I can’t do that.”)

そんなオークリーのことを「たぶん正直すぎるのかもしれない」(“Maybe too honest”)と擁護する子供時代の友人もいる。「しかし、あいつはずっと一切手抜きなしで働いて来たし、一生懸命働くことが正しいといまでも信じている」(“But he’s always been a relentless worker, and he believes in hard work to this day.”)

さて。ここからが問題の核心に触れるところ。

他者に対する厳しい意見を胸にしまっておけないオークリーは、そのせいでNYK(球団)と疎遠になっていた(略)NYKのフロントやコーチ、時々のスター選手を批判したことも何度かあった。2010年には(FAでキャブズからの移籍を考えていた)レブロン・ジェームズに「NYKはやめたほうがいい」と助言していた(略)ドーランのことをいろいろと悪く言ってもいた。

NYK時代のチームメイトのなかには、オークリーに対して、NYKにはもっと丁寧に対応したほうがいいという人間もいたが、結局あまりうまくいかなかった。

「あの親分(=ドーランのこと)はオレのことが好きじゃないんだ(略)オレのほうはドーランとサシで飯を食ってもいいと思っている。飯をこしらえてやってもいいとも思っている」
(間)
「ただし、何か(料理のなかに)入れるかもしれないけど」
(間)
「つまり、オレのほうから(第三者を通じて)ドーランに話し合いを申し入れたことがこれまでに少なくとも15回はあった。けれど、ドーランは会おうとしないんだ。ドーランと会って直接話ができたらとオレは思っている。ふたりだけで話をできたらいいと思う。ほかの人間が入ってこないようにドアに鍵をしてだ」
(間)
「ドアの外側に警官を待機させておく手もある」

His brand of — what is the word? — authenticity is not valued by everyone. Oakley has been estranged from the Knicks organization for years, a rift that stems, at least in part, from Oakley’s inability to keep some of his more caustic opinions to himself. He has, at different times, criticized the team’s front office, coaches and resident stars. In 2010, he advised James to avoid signing with the Knicks in free agency, which hardly endeared him to the organization. He has also called James L. Dolan, the owner, a bunch of bad names.

Former teammates have encouraged Oakley to be more polite in his dealings with the team, but without much success.

“The boss don’t like me,” Oakley said last week. “I wouldn’t mind having a sit-down dinner with Dolan. I wouldn’t mind cooking him dinner.”

Pause.

“Might put something in it, though!”

Pause.

“I mean, I had at least 15 people try to set up a meeting. He won’t meet. I want to sit down to talk to him. I want me and him in a room. And lock the door. Lock that door!”

Another pause.

“I mean, he can have the police outside the door.”

いかにも頑固で世渡りが下手そうなオークリーと、一癖あるドーランとの仲違いが、アダム・シルバーの「大岡裁き」でうまく決着するといいのだが(カーメロ・アンソニーの追い出しにかかっているフィル・ジャクソンの目に余る振る舞いもどうにかなったらいいと思うが)。

(1996年プレシーズンのゲーム。オークリーがバークレーに仕掛けている。20年も前のこととはいえ随分と荒っぽいことをしていたものだ)

「EQUALITY」ナイキ新キャンペーンのTVCM

人種や性別、宗教などによる差別に反対するメッセージを含んだ非常に政治色のつよいキャンペーンをナイキが新たに開始したようだ(というか、こういうところにまでいちいち政治が影を落としていると感じざるを得ないというのはなんとも嫌な感じ・・・「ゴルフやって仲良し」とか喜んでる場合じゃないぞ)。

Is this the land history promised?
This field of play.
Where the dream of fairness and mutual respect lives on.
Where you are defined by actions, not your looks and beliefs.
For too long these ideals have taken refuge inside these lines.
Equality should have no boundaries.
The bond between players should exist between people.
Opportunity should be indiscriminate.
Worth should outshine color.
The ball should bounce the same for everyone.
If we can be equals here, we can be equals everywhere.

グラミー賞と来週のオールスター戦の際にテレビ放映させるというこのCM、ご覧の通りNBAからはレブロン・ジェームズとケヴィン・デュラントが参加、ほかにテニスのセリーナ・ウィリアムズなども登場しているから、ナイキと契約するアスリートのなかでも各分野の代表格が顔を揃えたといっただろうか。

ジャバリ・パーカー(MIL)、靭帯断絶で復帰に約1年

8日の対ヒート(MIA)戦で左脚ACL(前十字靭帯、Anterior Cruciate Ligament)を断絶してしまったジャバリ・パーカー(MIL)。そのパーカーの故障について、試合復帰には手術後約12ヶ月必要との診断結果が出たようだ。

Jabari Parker tears left ACL for 2nd time, will miss 12 months – ESPN

ケガの箇所がルーキーシーズンに痛めていたのと同じところ、というのがけっこう気にかかる。

ヤニス・アンテトクンボの大ブレークの陰に隠れて少し割りを食っている感もあるが、ジャバリも3シーズン目となる今季はかなりの成長の跡がみられる。とくに平均得点が20点を超え(昨季は約14点)、3ptシュートの成功率も36.5%と合格点に達している。チームのほうはまだまだ勝つの苦労している(22勝29敗、イースト11位)が、マルコム・ブログドンといういい新人SGが頭角を現したり、マイケル・ビーズリーが予想外の健闘をみせたり、あるいは長く故障欠場中だったクリス・ミドルトンがよやく復帰したりと楽しみな点も増えてきてる。とくに、ヤニス、ジャバリ、ミドルトンの3人がいっしょにプレイできるようになってこれからどうなるかという矢先の出来事で、このジャバリの故障・長期欠場はなんとも残念に思えてしまう。

ステファン・カリー、トランプ擁護発言のアンダーアーマーCEOを牽制

アンダーアーマー(UA)創業者/CEOのケヴィン・プランクが、「ビジネス寄りのドナルド・トランプは米国企業にとって本物の宝(”real asset”)」などとうっかり発言。これについてコメントを求められたステファン・カリー(GSW)が、「トランプが馬鹿者(Ass)だという点には全くの同意」(“I agree with that description if you remove the ‘et’” from asset.)」との答えを返したという話がいろんな媒体で報じられている(下記のような具合)。

Exclusive: Stephen Curry responds to Trump-praising Under Armour boss – Mercury News
Stephen Curry Takes Issue With Under Armour Leader on Trump – NYTimes
Steph Curry bluntly disagrees with Under Armour CEO calling Trump an ‘asset’ – Washington Post
Stephen Curry has pointed reaction to Under Armour CEO’s praise for Trump – MarketWatch
Stephen Curry disagrees with Under Armour CEO about Donald Trump – ESPN
Curry delivers sharp criticism of Trump following Under Armour CEO’s comments – CBSSports
Stephen Curry strongly disagrees with Under Armour CEO’s opinion of Donald Trump – SBNation

トランプから嘘つき(正確には「不正直なメディア」)呼ばわれされている既存の大手媒体は、現在血眼になってトランプ政権をディスるネタを集めてはそれを紙面(ウェブ)に載せているので、カリーは彼らに対して格好のネタを撒いたといった格好か。同時に、プランクの失言(?)に対してははやくもUA製品不買運動を呼びかけるツィート(#boycottUnderArmourというハッシュタグ付き)などが広がっているという話も。

プランクはCNBC(経済ニュースチャネル)の番組中にこのコメントをしていたそうだが、どうやらトム・ブレイディ(NFLペイトリオッツQB)のことが頭にあったらしい。

Under Armour CEO to Wall Street critics: ‘They bet against Tom Brady’ too – CNBC

ペイトリオッツが日曜の晩にあったスーパーボウルで歴史に残る奇跡的逆転勝利を収めたことは既報の通り。またその立役者であるブレイディやHCのビル・ベリチックが「トランプと仲良し(お友達の間柄)」であることも以前からよく知られている(下記のDailyBeast記事によると、ブレイディとトランプは2002年頃からの付き合いらしい)。

Inside Tom Brady and Donald Trump’s 14-Year Bromance – The DailyBeast

NBA関係者による以前から言動を考えれば、プランクももう少し慎重な言動をしてしかるべき、とも思えるが、きっとこの人(プランク)はそうことをあまり気にしない人なのかもしれない。あるいは大統領に助言する製造業経営者の会議のメンバーという立場もあったかもしれない。

上記のESPN記事には、「カリーはすでにプランクを含めていろんな人と話をし(実情を把握し)、その上でUAとは従来通りの付き合い(エンドースメント契約を含む)を続けることにした」とあると。同時に、カリーは「UAがトランプに協力するのは別に構わない(自分との契約にはそのことは影響しない)」「だがUAがトランプの価値観を採用することのほうにより大きな懸念を感じる」などとした上で、「エンドースメントの目的は人の暮らしを変えること(It’s about changing lives)で、金儲けのためでも、シューズを売るためでもない」などともコメントしているとある(契約期間は2024年までだが、我慢ならない事態になれば契約を破棄しちゃうかも、といったニュアンスか)。

なお、UAは先月末に発表した決算(昨年第四四半期の業績)がアナリストの予想を下回り、株価が23%も急落していた。

Under Armour shares plunge on bad earnings miss, CFO leaving company – CNBC

J・オカフォーらをめぐってペリカンズ(NOL)とシクサーズ(PHL)がトレード交渉

シクサーズ(PHL)でナーレンズ・ノエルのローテーション定着以来、トレード先探しに注目が集まっていたジャーリル・オカフォーだが、現在ペリカンズ(NOL)がオカフォー獲得に向けてPHLと交渉しているらしい。

Sources: Pelicans talking trade with Sixers for Jahlil Okafor – ESPN

NOL側の交換要員はアレクシス・アジンサ(控えのセンター)でこれにドラフトの一巡め指名権がつく可能性があるという。NOLにはアンソニー・デイヴィス(ブロー)がいて、オメール・アシクがいて、年明けにはドナタス・モティユナスも手に入れて、ということで、オカフォーを獲得したら、それぞれの選手の役回りは違うにしても、フロントコートの混雑をもうすこし整理しないといけないか・・・それにしても、また一巡目指名権を手放してしまって大丈夫かと心配になる。若いブローのためにも、ここは思い切り(それとなく)タンキングして今年夏のドラフトでいいPGでも獲ったほうが良さそうにも思えるが(とくに思い入れのあるチームでもないが、老婆心でちょっと気にかかる)。

PHLのほうは、このトレードがまとまれば、やっとひとつ問題が片付いたという感じだろうか。ジョエル・エンビード(ジョジョ)がここ半月ほど足(左膝)の怪我でお休みなのは気になるが、復帰は時間の問題という話も見かける。あと半月もすれば・・・あ、オールスターのライジングスター戦には出るんだったか。またASG明けにはベン・シモンズの姿もみられるかもしれない。ジョジョ、シモンズ、ノエル、ロバート・コヴィントン、ダリオ・サリッチあたりを残す前提で、まだいろいろとメンツを組み替える余地もありそう。ジョジョは「いずれはPGもこなせるようになれれば」などとコメントしていたらしいが(ヤニスの大活躍にしげきされてのことか)、すぐにというわけには当然いかない。それも考えると、やはりPG−−−シモンズと交代でPGをやれる、できれば長距離シュートのうまいバックコートの選手というのがドラフトしたい新人の理想、だろうか。

R・ウエストブルック伝説−−ゆるんだ靴紐を見過ごせないラス

約半世紀ぶりのシーズン通算トリプルダブルに向けて邁進中のラッセル・ウエストブルック(ラス、OKC)。そのラスの人となりに焦点を当てた特集記事がNYTimes Magazineに掲載されている。

The Misunderstood Genius of Russell Westbrook – NYTimes

ラスが人並みはずれた綺麗好き、あるいは神経質なほど几帳面というのは、以前に一度触れたことがあったが、この特集記事にもそれと同類のエピソードが出てくる。その逸話とは次のようなものだ。

昨年12月のある日のこと。チームが実施した地元への奉仕活動(community-outreach)—Rolling Thunder Book Busという移動図書館で小学校を訪ねるという取り組みに参加したラスは、例によって誰よりも先に現地に到着し、バスの運転席に陣取ってみんなが来るのを待っていた。やがて子供たち(小学三年生の児童)が本を借りに集まって来ると、ラスはバスの入り口(運転席)で彼らにしおりとブレスレットを渡す案内役を始めた。

そのうちに、靴の紐がほどけたままの男の子がバスに乗ってきた。ラスはその子供に「靴紐を結ぼうぜ(“Tie your shoe, man”)」と声をかけたが、子供はラスの忠告を無視してそのまま本を探しにバスの後部のほうにいってしまった。その後、この子供が再びラスの近くにきた時、ラスはしおりとブレスレットを渡しながら「学校生活を楽しんで。それから靴紐はしっかり結んでおくように(“Have fun in school. And tie your shoe up.”)」といった。だが、この少年はラスの言葉を受け流して、そのままバスを降りていってしまった。ラスは男の子の背中に向けて「忘れずに靴紐を結んでおけ(“Don’t forget to tie your shoe!”)」と叫んだ。

この少年とのやり取りがあってから、ラスは子供達の靴紐のことが気になってしかたがなくなった。改めて意識してみると、不思議なほどたくさんの子供が靴紐をきちんと結んでいないことに気づいた。ラスはそういう子供が乗って来るたびに「靴紐がゆるんでるぞ(“Your shoe is loose”)」「靴紐をきちんと締めて(“Tie your shoe up”)」と声をかけていった。

そのうちに、両方の靴の紐を長々と引きずっている男の子が乗ってきた。子供は意図的にそうしているようだった。ラスはその子供に向かって、「そういうふうにして履くのが好きなんだろう?オレもそんなふうにしていたことがあるから、わかるんだ。だけど(結ぶのが嫌ならせめて)紐は靴の中にしまっておかないといけない(“You like to wear your shoes like that, huh?” Westbrook said. “That’s what I used to do, so I get it. But you gotta tuck ’em in.”」と話しかけ、そして男の子の足元にひざまづいでだらしなく伸びていた紐を靴の中に押し込んだ・・・。

移動図書館の時間が終わり、その場にいた全員でバスを背景に記念撮影となったが、その後で教室に帰っていく子供達のなかに靴紐がほどけた者は一人もいなかった。

「LGBTへのサービス拒否を認める大統領令」草案の存在が明らかに

このところ政治の絡む話ばかり書いていて誠に恐縮だが、今日もまた一つお付き合いいただければと思う(社会的な意識の高いNBAのことを思うと、気にならざるを得ない話ばかり、といった状況なので・・・)。

一昨年(2015年)春にインディアナポリスで開催されたNCAAトーナメントのファイナル4が、同州の州法のせいで、危うく流れかけていた・・・そんな話を以前に少し書いたことがあった。同州の州法というのは、「宗教(信仰)上の理由からLGBTへのサービス提供拒否を認める」とする内容のもので、この法律に署名していた州知事が現在の副大統領マイク・ペンス・・・といったこともあの話(シャーロットでのオールスター戦開催中止の決定に関するもの)のなかで触れていた。

LGBT差別禁止の制限を認める州法制定に端を発したこの騒動で、NBA側はほぼ一貫して反対の姿勢を維持してきていたようだが、この話題でひとつ思い出したのは、昨年春にインディアナポリスで開かれていたNCAAトーナメントのファイナル4の前にも似たような騒ぎが起こっていた、ということ。あの時には、大会を開催するNCAAの本部がインディアナポリスにある(=地元政界に対してそれだけ強い影響力がある?)せいなどもあり、結局州法の一部が手直しを受けて、無事開催されたのだったか・・・。
NBA、2017年オールスター戦のシャーロット開催中止を決定

さて、この差別容認法と似たようなもの、あるいはその全米版に相当するような大統領令の草案が現在米政権内で準備されているらしい。

Leaked Draft of Trump’s Religious Freedom Order Reveals Sweeping Plans to Legalize Discrimination – The Nation
White House considering action on religious freedom that critics warn could lead to discrimination – Washington Post
Executive Order Draft Would Expand Religious Protections, Could Allow Denial of Services to Gays – WSJ
Report: Administration drafts ‘religious freedom’ executive action – The Hill

WSJには「これが実際に署名・公布されるかどうかは今のところ微妙(表に出ない可能性も)」などとあるが、上記のようにわりとしっかりした媒体も報じているので、草案の存在自体はどうやら本当のことーーーいわゆるフェイクニュースではないと判断できよう。

トランプの政権内には、「LGBTなどもってのほか」というガチガチの保守派(選挙の過程でトランプに取り込まれた共和党の連中)と、それとは別に「ゲイなんか全然OK」というオルタナ右翼(Alt-Right)という二つの勢力があるらしい。例の移民・難民の入国制限令をいきなり出して大混乱を招いていたのは後者に分類される取り巻きのようだが、いずれにしてもそういう水と油のような輩がどうやって呉越同舟しているのか、というところはよく分からない。また、単に「なりたいだけ」で大統領になろうとした、あるいは「なれればいくらか得できるかもしれない」と考えて選挙に出たと、そのようにしか思えないトランプ本人には、この差別容認の件についてこれという自分の考えがあるようには見えない・・・。

まあ、トランプがどうだろうと実はどうでもいいのだが、問題はこういうもの(大統領令)が表に出てきてしまった時のNBAの立場で、普通に考えたらきっぱり「NO」というしかないのではないか。

「あらゆる差別を認めない」として、ドナルド・スターリングをクリッパーズ(LAC)から追い出したり、シャーロットではASGはやらないとしてきたアダム・シルバー(NBAコミッショナー)は、そういう適切な判断力があり、毅然とした態度が取れる経営者として評価が高い(対照的に、そういうのが下手なNFLのロジャー・グッデルは、「あんな仕事ぶりでも年間4400万ドルものサラリーがもらえるなんて信じられない」などとバラク・オバマから以前揶揄されていた、そのことも思い出す)。また一昨年のテレビ放映権に関する契約更新や昨年暮れの労使契約(CBA)延長など、これまでほぼ満点といっていい仕事ぶり。そんなシルバーが様子見を決め込んだり、あるいは外部の圧力に屈するとも思えないが(屈したら、選手やコーチからの支持は期待できなくなる)。

ただし、シルバーの雇い主である各チームのオーナー連中のなかには、トランプが嫌いで以前から公然とバカにしてきているマーク・キューバン(マブズ=DAL)のようなものもいれば、マジック(ORL)オーナー一族(Amway創業者一家)の一員で(おそらく選挙中の資金提供などの論功行賞で)教育長官候補に指名されたと思われるベッツィー・デヴオス(Betsy DeVos)のような人間もいる。またスパーズ(SAS)のオーナーであるピーター・ホルトのおかみさん(引退した夫に代わって現在球団の会長兼CEOを務める)が、トランプにわりと多額の選挙資金(個人としては多めな25万ドル強)を出していたことなども報じられている。そうしたことも考え合わせると、やり手のシルバーとしても慎重に根回ししながら、対応を決めないといけなくなるかもしれない。

コーチや選手の方はシルバーに比べると対応に頭を傷めることはさほどないのではないか。グレッグ・ポポボッチやスティーブ・カー、スタン・ヴァン・ガンディあたりは例によって反発するだろうし、黒人選手も下記のカイル・ラウリーのそれと同様のコメントをしそうにも思える。

(入国制限令について聞かれ、「bullsit以外の何物でもない」と答えるラウリー)

東京五輪に「本物のチームUSA」が参加しなくなる可能性・・・

居眠りしていて、寝起きに浮かんだ変な考えをちょっと記してみる。

ドナルド・トランプというのは、自分の意に沿わない人間をクビにするのが好きらしい。

“As you know from his other career, Donald likes to fire people.” So New Jersey Governor Chris Christie joked to a roomful of Republican donors at the party’s national convention in July.

How to Build an Autocracy – The Atlantic

この発言の主がクリス・クリスティ(トランプとは決して関係良好とは言えないニュージャージー州知事。共和党員だが、政権移行チームにも入れなかった)という点には留意する必要があるが、それでも実際にトランプが自分の出した移民・難民の入国制限令に反旗を翻した連邦検事総長代理ーーーオバマが指名していたSally Q. Yatesというご婦人をさっそくクビにしたことを思うと、あながち根も葉もない話とは言い切れないようにも思う。

昨日のエントリーに挿入していたスタン・バン・ガンディ(SVG)のインタビュー動画(下に改めて挿入)も、実はこの時事ネタに関するもので、番記者から感想を聞かれたSVGは「大統領が自分の指示に従わない人間をクビにするのは当然のこと(そうでないと組織は回っていかない)。それと同時に、親父がよく自分に言っていたことだが、どんな仕事でも全身全霊を打ち込んで(all-in)やるか、それができなければやめたほうがいい(略)私はクビにされた彼女の行動を支持するが・・・トランプの方針は全く理解できない」云々と喋っている。

さて。チームUSAのHCを務めてきたコーチK(マイク・シャシェフスキー、デューク大HC)が自分の後任として指名したグレッグ・ポポヴィッチ(スパーズHC、ポップ)。そのポップがトランプに対する自分の批判的な考えを何度か明らかにしているのは以前に触れた通り。その率直なコメントは読んでいるこちらの方が勝手に心配になるほどだが、同時に「万一何かあった際には、ポップが自分の考えを曲げてまで(チームUSA HCの)仕事に固執することはなさそう」とも思え、そのあたりに潜在的な火種が潜んでいそうに感じられる。

幸い、NBAに関しては今のところ、何かの摩擦が生じそうという話は聞かない(話が「テロリスト対策」の範疇に収まっているためか)。例の入国制限令も、直接影響を受けた選手はいない・・・ただしソン・メーカー(MIL)はラプターズ(TOR)との試合=トロントへの遠征からの帰りがもう数時間遅れていたら、入国管理で足止めを食っていたかもしれない(入国管理の現場が混乱していて助かった?)という話も見かけた。

Milwaukee Bucks forward Thon Maker, a Sudanese-born refugee, returned to the U.S. without incident after playing in Canada against the Toronto Raptors on Friday night, hours after President Donald Trump signed an executive order that closed American borders to travelers from seven Muslim-majority countries, including Sudan.

Sudanese-Born NBA Players May Be Affected by U.S. Travel Restrictions – WSJ

だが、「Black Lives Matter」の運動につながったような黒人(を含む有色人種)に対する圧迫(攻撃)は今後もなくならないだろうし、そうなった場合にはNBA選手が異議を申し立てる、というのは今までの流れを考えればほぼ確実とも思える。また進歩的とされるアダム・シルバー(NBAコミッショナー)もそうした選手の行動をどちらかと言えば後押ししているようにもみえる。

ちなみに今週末にスーパーボウルを控えるNFL(存在感あるいは事業規模でNBAをはるかに上回る)では、すでに自主規制が始まっているそうだーー記者会見でも、政治に関する話題が事実上オフリミット扱いで、記者が選手に質問し、それに答えて選手が自分の意見をいうのは構わないが、後でリーグが配布した資料にはそのやり取りは載っていない、「Trump」「President」などの言葉はほぼ出ていない、とNYTimes記事には出ている。

トランプの一番の怖さは、ポップが指摘していた(トランプ本人の)幼稚さ(=なにをし出すかわからない。常識が通用しない)と、そしてスティーブ・バノンのような白人至上主義者(”Alt-right”と呼ばれる輩)が大きな影響力を(トランプに対して)持っている、というところだと私はそう感じる。

レブロン・ジェームズは1月半ばにあったスパーズとの対戦前に、ポップのことを「歴史上最も偉大な(NBA)コーチ」とコメントし、2020年のチームUSA参加についても「ポップがHCをやるかどうかは大きな判断材料」と発言していた。

James, who already has two gold medals, said that Popovich taking over as coach of the U.S. team will influence his decision on whether to play in the 2020 Tokyo Games.

LeBron mulls return to U.S. Olympic Team under Popovich – NBA.com

つまり、ポップがチームUSAのHCをやらないとなれば、レブロンも参加を見合わせ、それを受けてもっと若い世代の黒人プロ選手も軒並み・・・というのが最悪のシナリオとして思い浮かぶ。

そうなると、チームUSAはドリームチーム以前の時代に逆戻りということになるのか。誰がHCになるかは見当もつかないが、選手のほうはデューク大あたりの白人選手をとりあえずかき集めて、ということになるのだろうか・・・それが「本物のチームUSA」といえないことは改めて言うまでもない。

日本にいて、日本語でこんなことを書いていても仕方がない、そのことは重々承知しているけれども・・・うまい結びの言葉も見つからない。