アンドレ・イグダラ(GSW)が説く「快眠と瞑想の勧め」(動画)

Thrive Globalという昨日スタートした新しい媒体に、アンドレ・イグダラ(GSW、イギー)に取材した記事が動画付きで載っている。

The Long Game: How Andre Iguodala Trains His Body, Mind and Soul – Thrive Global

イギーは実はこのサイトの運営や関連のビジネスを手がける同名のベンチャー企業の出資者のひとり。Thrive Globalの創業者であるアリアナ・ハフィントンは、日本でも朝日新聞がやっているはフィントン・ポストというニュースサイトを成功させてわりと広く名前を知られるようになったジャーナリスト出身の事業家(ギリシャ系の年配のご婦人)。そのアリアナ女史は何年か前に過労でぶっ倒れて以来、「こんなことしてちゃあいけない」とマインドフルに入れ込んでみたり、睡眠に凝ってみたりといったことをしていた。

イギーのほうは、アリゾナ大学時代から30歳手前までずっと不眠症に悩まされていたが、GSWに移った1年目にチームの手を借りながらなんとか克服。この時に就寝前のスマホやテレビを禁じる「ノースクリーン・タイム」を設け、代わりにストレッチや呼吸の訓練、それから短時間読書する習慣を取り入れた・・・2年前の秋(2014年10月)に出ていたESPN記事にはそうしたことが書かれてある。

New biometric tests invade the NBA – ESPN

☆☆☆☆☆

過労で倒れて死にかかったご婦人と、不眠を克服した結果ファイナルMVPまで手に入れたNBA選手が出会ったのは、どうやら今年春のことらしい。

How Andre Iguodala Fixed His Sleep Game – Huffington Post

Arianna Huffington and a NBA Star on Why Sleep Is Crucial to Success – Time

その後、アリアナおばさんがAOLを離れて自分の新しい事業を始めるという発表があった8月中旬で、この時に「ショーン・パーカー(Napster, Facebook)などとともに、イギーもこのビジネスに出資する」というニュースが出ていた。

アリアナ・ハフィントン、ハフィントンポストを離れる―新しいウェルネス・スタートアップThriveに集中

イギーが以前Bloombergの取材で「GSWに移籍した理由のひとつはシリコンバレーのVCのことを知りたかったこと」などとしゃべっていたのは記憶にあったが、かなりおもしろいところに目をつけたものだ。

・・・いま検索してみたら、Thrive Globalのサイトスタートにあわせたのだろう、アリアナおばさんの書いた「スリープ・レボリューション」という書籍の日本語版がアマゾンで発売されているのも見つかった。

Thrive Globalのサイトをみると、「開店祝い」のご祝儀代わりに登場したとおぼしきいろんな有名人の名前が並んでいる。NBA関係者だけみても、マーク・キューバン(DALオーナー)、ダン・ギルバート(CLEオーナー)、それにフィル・ジャクソン(NYK球団社長)といったあたりの名前が見つかる。

Mark Cuban: “No Meetings. No Phone Calls. All Because of Email”
Dan Gilbert: What Is The Natural Default Setting?
New York Knicks President Phil Jackson: Why I Encourage Players to Think Like Musicians

ほかに、ジェフ・ベゾス(Amazon)、シェリル・サンドバーグ(Facebook)、トラビス・カラニック(Uber)などシリコンバレーの大物連中の話もある。アリアナおばさんが自分のつてを頼って手当たり次第、という感じもしなくはない。

ヤニスがキャリアハイの34得点、バックス(MIL)がなんとキャブズ(CLE)に勝利

バックス(MIL)のヤニス・アンテトクンポ(グリーク・フリーク)が29日のキャブズ(CLE)戦で、34得点(FG19分の13)、12リバウンド、5アシスト、5スティール、2ブロックの大活躍。MILも118対101で大勝し、8勝8敗の勝率5割(イースト8位)に。

Antetokounmpo ties career scoring high, Bucks rout Cavs – ESPN

ヤニスのここまでの活躍ぶりは、PERが26.46でリーグ11位、Real Plus-Minusが3.95でリーグ17位とただならぬものがある。もしこのままいければ本当にオールスター戦に出られるかもしれない。また「残る課題はジャンプシュートだけ。それが克服できれば・・・(本物のスーパースター。ポテンシャルは青天井)」といった声もちらほら。今季のアンドリュー・ウィギンズ(MIN)が証明しつつある通り、ジャンプシュートはいいコーチについて練習すればうまくなるものらしいので、ヤニスにも大いに期待したいところ。

MILではすでにジャバリ・パーカーに対して積極的に3ptシュートを狙いに行くように指示を出していて、その結果もぼちぼち現れ始めているとか。今季の3pt成功率は36.7%(49分の18)で、昨季の25.7%(35分の9)を大きく上回っている。

CLEは前の試合のシクサーズ戦でもかなり苦戦していたようなので、ここにきてちょっと調子が崩れてきているのかもしれない。次のクリッパーズ(LAC)戦(2日)にはなんとか本調子で臨むことを期待したい。

マイケル・ジョーダンとカリーム・アブドル・ジャバーに大統領自由勲章授与

バスケットボールの歴史に残る2人が今年の大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)受賞者21人のなかに選ばれていた。

カリーム・アブドル・ジャバーへの勲章授与

マイケル・ジョーダンへの勲章授与

MJ, Kareem Abdul-Jabbar and Vin Scully among Presidential Medal of Freedom winners – ESPN

Jordan, Kareem and true American excellence – ESPN

President Obama Names Recipients of the Presidential Medal of Freedom – whitehouse.gov

大統領自由勲章というのは米国政府が民間人に贈る最も名誉ある賞らしい。受賞者の顔ぶれから察すると日本の国民栄誉賞と文化勲章を合わせたもののようだ。今回の受賞者人選には大統領の任期が2ヶ月を切ったバラク・オバマの好み(センスの良さ?)がとくに強く反映されている感じがする。

スポーツ分野では、ジャバーとMJ以外に、ブルックリン/LAドジャーズ(MLB)のラジオ放送アナウンサーを67年間努めてきたヴィン・スカリーという人物が選ばれているが、他の競技の関係者などは選ばれていない。

ジャバーやジョーダンの受賞理由には、選手としての実績に加えて、それぞれが社会に与えたインパクトも含まれている。ジャバーの場合はイスラム教徒としての主張や人権活動が、ジョーダンの場合もビジネスマンとして成功し、チーム(ホーネッツ)のオーナーにまでなったことがロールモデル(社会的な規範)になったなどと紹介されている。また、ビル・ゲイツがマイクロソフト創業者というより、主に自分たちの財団の活動を理由に選ばれていることにも共通するものが感じられる。

そのほか、映画界からはロバート・デニーロ、トム・ハンクス、ロバート・レッドフォードという大物俳優(レッドフォードはサンダンス映画祭主催者としての実績も評価)、そして音楽分野からはダイアナ・ロスに
ブルース・スプリングスティーンと、いずれも疑問を挟む余地の人選。またテレビ界では、お昼の人気トークショー「エレンの部屋」のエレン・デジェネレス(有名な同性愛者)に加えて、サタデーナイトライブや「トゥナイトショー・ウィズ・ジミーファロン」といたNBCの人気番組を手がけてきた裏方であるプロデューサーのローン・マイケルズが選ばれている点も目を引く。

そうしたハリウッド(興行界)関係者とともに、有名な建築家のフラング・ゲーリーや、あるいはCOBOL(コンピュータ言語)を開発したグレース・ホッパーという女性などが、いっしょに選ばれて同じ壇上に並んでいるというのはちょっと不思議なものである。

なお、このニュースについて伝えた中国CCTV(中央電視台)の英語ニュースがジャバーとジョーダンに注目しているのも面白い(中国でのバスケットボール人気を考えると当然かもしれないが)。

フルバージョン

ヤニス・アンテトクンポ(MIL)、今季初のトリプルダブル(動画)

バックス(MIL)のポイント・センター、ヤニス・アンテトクンポ(グリーク・フリーク)が21日の対マジック戦で今季初のトリプルダブル(通算6度目)をマーク、チームも93対89で辛勝して連敗を3でストップ。

Antetokounmpo gets triple-double, Bucks beat Magic 93-89 – ESPN

今季はラッセル・ウエストブルック(OKC)、ジェームズ・ハーデン(HOU)、アンソニー・デイビス(NOL)といったスーパースターが開幕からものすごいスタッツを叩き出してきている。それで、この頃は「トリプルダブル」の有り難みが薄れてしまったような錯覚を覚えたりするけれど、この日のヤニスは21得点(FG13分の6)、10リバウンド、10アシストに加えて5スティール、3ブロックと文字通りの大活躍。ESPN記事によると、これだけのスタッツをマークしたのは過去にマイケル・ジョーダンとハキーム・オラジュワンしかいなかったらしい。3ptシュートが決まらない(今季は28分の5、17.9%)など課題も残っているようだが、まずは何よりな出足といえそう。

なおMILはORLに勝って6勝7敗(イースト8位タイ)。また頑張り屋のデリー(マシュー・デラヴェドヴァ)を題材にした「デリー物語」のような映画がオーストラリアで製作されることも決まったらしい。

Milwaukee star Matthew Dellavedova to be subject of feature film – ESPN

ジョエル・エンビード(ザ・プロセス)、キャリアハイの26得点(動画)

今季が実質1シーズンめとなるジョエル・エンビード(自称「ザ・プロセス」?)が、19日の対サンズ戦で26得点(FG14分の9)、7リバウンドを記録。シクサーズ(PHL)も120対105で今季3勝め(3勝10敗、ウィザーズと並ぶイースト最下位タイ)。

エンビードのスタッツはここまで1試合平均18.0得点、7.6リバウンド、2.2ブロック、PER23.61(いずれもチームのトップ、ただPHLのことだから意外でもなんでもない?)。またこの頃見かけることが増えた「36分ごとのスタッツ」は、平均19.8得点、12.4リバウンド、3.6ブロック(エンビードは出場時間制限がまだつづいている)。とくに目を惹くのは「3ptシュートの成功率が50.0%(20分の10)」という部分で、それに対してFG成功率が48.6%(109分の53)というのはどういうこと・・・?

いずれにしても公称7フィート(約213センチ)、250ポンド(約113キロ)という体格で、オフェンスではポストアップも上手で、ジャンプシュートも決められ、ディフェンスではシュートブロックだけでなくペリメーターで小さい選手もマークできて・・・というのは、NBA入り前の評判通りか、あるいはそれを上回るものかもしれない。

サム・ヒンキィの「ザ・プロセス」の落とし子ともいえるエンビードやベン・シモンズ(故障欠場中)が中心になって「PHLが勝てるチームになるか。なるとすればいつごろか?」というのは大いに気になるところ。MLBでは、シカゴ・カブズがPHXと同じようなチームの解体・再建をやってうまく優勝していたらしいので、世間にはわかりにくいままでいったんは終わったヒンキィの実験がいつか見直されることがないとも限らない。

NBA30チーム「大統領にしたいヘッドコーチ」ランキング、トップ3は?(SI.com)

スパーズ(SA)のグレッグ・ポポヴィッチHC(ポップ)が、ドナルド・トランプが白人至上主義者を首席戦略官に起用したことについて、「厄介な人間を選んだもんだ」云々とコメントしたというニュースが今朝方流れていた。

Gregg Popovich decries Trump, ‘troublesome’ appointment of Steve Bannon – SI.com

Gregg Popovich on Trump: ‘You can’t believe anything that comes out of his mouth’ – The Undefeated

「スティーブ・バノン(Stephen Bannon)」と検索すると次のような日本語記事がみつかる。

スティーブ・バノン氏とはどんな人物か 白人至上主義者がトランプ氏の首席戦略官に – HuffPo
トランプ次期大統領の側近スティーブ・バノン氏「シリコンバレーにはアジア人のCEOが多すぎる」 – HuffPo

ポップのコメントをとったのが、しばらく前からワシントンポスト(The Washington Post、WaPo)で働いているティム・ボンテンプス(Tim Bontemps、その前NYPost時代にジェイソン・キッドHCのバックス移籍をいち早く報じていた記者)というのがちょっと面白い。

だが、トランプとジェフ・ベゾス(アマゾン創業者、WaPo社主)との確執みたいなことをだらだら説明してもしかたがないはずなのでその話は割愛する。

☆☆☆

「ポップはなんでこれほど遠慮なしにトランプ批判を口にしているのだろう?」「NBA全体の気持ちを代弁できる立場の者と自覚し、意識的に批判を口にしているのかな?(レブロンやアダム・シルバーが口にしたら、それこそ大問題となりそうなことを)」などと不思議に思いながら、検索窓を叩いていたら、夏に一度目にしていたアンドリュー・シャープ(SI.com)のある記事が引っかかってきた。

Ranking NBA coaches as presidential candidates – SI.com

閑散期をしのぐための「埋め記事」であるこの記事をなぜ改めて紹介しようと思ったか。

それはトップ3に下記の名前が並んでいたから。

1)スタン・バン・ガンディ(DET)
2)グレッグ・ポポヴィッチ(SA)
3)スティーブ・カー(GSW)

いずれも今回の大統領選の結果についてかなり明け透けに批判的なコメントをしていたことは既報の通りで、その偶然の一致にびっくりしてしまった。シャープが7月下旬の時点—サマーリーグが終わり、リオ五輪が開幕直前というこの時期に、何らかの真面目な意図をもってこの記事を公開していたとは思えないのだけれども。

シャープはバン・ガンディを1位にした理由について、2012年にノースカロライナ州で例の差別を容認する法律(”bathroom law”)が決まった際に、「たわごとだけは我慢がならない(”The only thing I’m ever uncomfortable with is bullshit.)」と発言していたことと、そして「”Form a fu*king wall”」という言葉が出てくる下記の動画を上げている(SVGのようなべらんめいな人間がトップに立ったらさぞ面白かろう、といったニュアンスも感じられる)。

それに比べると、ポップについての理由の説明はずっと長くて、しかも真面目なことが書かれてある。シャープ自身も「このリスト全体がジョークだけれど、ポップとカーについては最低75%くらいは真剣(This entire list is a joke, but I’m at least 75% serious about Kerr and Pop.)」と記している。

「ポップがすばらしいのは、誰からも好かれる要素を兼ね備えているところ。空軍士官学校卒で規律を重んじるところや、正しいやり方(The Right Way)でやることを重視するところは昔気質の保守派から受けがいいだろうし、また進歩的なリベラル派からも多様性(diversity、外国生まれや女性の起用など)の大切さをきちんと説明でき、国際的な文化を愛し、あるいはクワイ・レナードを連れてミュージカル『ハミルトン』を観にいくようなポップは気に入られる」「一番重要なのは、ポップが自分のまわりを賢い人間(smart people)で固めていること」などとシャープは記している。

また、カーについても「頭がいいけれど、まわりの人間を信頼するだけの謙虚も持ち合わせている」「人とケンカできるだけの気骨があると同時に、ふつうではありえないほど付き合いやすい部分(?、”preternaturally easy-going”)もある」「先月(6月)には銃規制の必要性をはっきり口にしていたし、そのすぐ後にはケヴィン・デュラントの勧誘という大事業を成し遂げていた(だから、立派な大統領になれるはず)」などと書いている。

なお、シャープがこの記事のアイデアを思いついたのは、Grantland時代の上司(?)であるビル・シモンズが、自分の大好きなセルティクス(BOS)のブラッド・スティーブンスHCを「大統領(President)」と勝手に呼ぶことにしていたことと関係があるかもしれない(シモンズは、BOSをあっという間に強豪チームに変えたスティーブンズに敬意を表してそう呼ぶことにした、などとポッドキャストで口にしていたのを聞いた覚えがある)。またシモンズが「大統領」という愛称を思いついたのは、たぶんフレッド・ホイバーグ(ブルズHC)が昔から「市長(mayor)」の愛称で呼ばれていて、「同じカレッジHC出身のホイバーグが市長ならスティーブンズは大統領だろう(それくらいスゴい)」ということだったかもしれない(・・・どうだったかは自信がない)。ちなみにそのスティーブンズは4番目に選ばれている。

☆☆☆

「ポップが大統領で、中東問題にも明るそうなカーが国務長官、そしてレブロン・ジェームズが大統領首席補佐官という布陣はなかなか悪くない。ついでにコービ・ブライアントには中国大使をやってもらって・・・」などとついつい想像も膨らむ(暴走する)が、チームUSAの人選とはワケが違うので、この話はこのへんでおしまいにする。

(今年のトニー賞を総なめにしていた”Hamilton”)

1. Stan Van Gundy.
2. Gregg Popovich.
3. Steve Kerr.
4. Brad Stevens.
5. Doc Rivers.
6. David Fizdale.
7. Tyronn Lue.
8. Mike D’Antoni
9. Billy Donovan
10. Mike Malone
11. Terry Stotts
12. Erik Spoelstra
13. Jeff Hornacek
14. Fred Hoiberg
15. Tom Thibodeau
16. Scott Brooks
17. Mike Budenholzer
18. Nate McMillan
19. Steve Clifford
20. Earl Watson
21. Quin Snyder
22. Frank Vogel
23. Alvin Gentry
24. Luke Walton
25. Brett Brown
26. Dwane Casey
27. Dave Joerger
28. Kenny Atkinson
29. Jason Kidd
30. Rick Carlisle

クリスタプス・ポルジンギス(KP)の成長ぶりにびっくり(what a difference a year made!)

16日のピストンズ戦で35得点(キャリアハイ)を記録したニックス(NYK)のクリスタプス・ポルジンギス(KP)。そのハイライト動画を観ていて、自信満々というか余裕さえ感じられるプレイぶりにいい意味で驚いてしまった。

顔つきも違えば身体つきも違う、と感じるのは私だけ?

気になって検索してみたところ下掲の動画が見つかった。ちょうど一年前のやはり大活躍した試合のハイライトだ。

具体的になにがどう違うかは、両方を見比べてみても正直よくわからない。

20歳くらいの人(KPはまだ21歳そこそこ)が一年で見違えてみえるというのもよくある話かもしれない。ドラフトの時から線の細さを指摘されていたKPが、それを補うためにたくさん筋トレをしているという、その成果が現れているせいかもしれない(ただし、あまり大きくなりすぎるとスピードが鈍ってしまうので、そこそこの線で留めているといった話も以前にどこかで目にした覚えがある)。また単に見かけが変わった(コンプレッションシャツを着用するようになった)というだけのことかもしれない。

それでも、たとえば「こんなに動きがスムーズだったっけ?」「ジャンプシュートのリリースがこんなに速かったっけ?」などといい意味で不思議に思えてしまうところがある。

ひとつはっきりわかるのは、KPが「mean faceを自然に浮かべられる人間」といったことで、シュートを決めた後にみせている表情にも凄みが感じられる(どこか意地悪(evil)な感じさえする)。その点では無理してmean faceをつくっていたヤニス・アンテトクンポとはなにか大きく違うところがある(?)という感じもする。

ザック・ロウ(ESPN)は、この試合でのKPのプレイぶりに注目して「あれだけ高いところからのジャンプシュートはディフェンスにとって抑えようがない」「ふつうなら決めるのはほぼ不可能に思えるようなターンアラウンド・シュートやフェイダウェイ・シュートも、あの高さからあの素早さでリリースのされると成功の可能性があるシュートに変わってしまう」みたいなことを書いている。まだディフェンス面などいくつか課題も残っているらしいが、なにせまだ2シーズン目の選手。来年の春先あたりにどんなプレイをしているか、と想像するだけでも楽しくなる。

KPは、カール・アンソニー・タウンズ(KAT、MIN)—トム・シボドーHCが「選手としての成長を邪魔しない、そのことだけを心がけている(放っておいても心配ない)」とすでに口にしているらしいKATとこの先ずっと比較されていくはずだけれど、このライバル争いはNBAファンにとって宝だとつくづくそんなことを思った次第。

クリッパーズが今季10勝一番乗り(やっぱり故障がないのがいちばん)

昨日クリッパーズ(LAC)がネッツに127対95で大勝して、今季の10勝一番乗りを果たしていた。一方的なゲーム展開だったようで、調子のいいところ同士だとやはり実力の差が出てしまう、ということだろうか。

LACがこれまでになかったくらい調子がいいというのは昨日の記事で簡単に触れたとおり。NBA Japanにも「いまのLACはボールがすごくよく回っている」といった記事も出ている。

クリッパーズに浸透するボールムーブメント – NBA Japan

またネッツ戦に触れたThe Ringerのダニー・チュウは、「ポイント・ゴッド(Pooit God)」の呼び名もあるクリス・ポール(CP3)のオーケストレーションで、全体の動きが完璧に決まっている(”the Point God, leading a pitch-perfect Clippers team”)などと記している。

Chris Paul Doesn’t Need Much Time to Dominate – The Ringer

チームのスタッツでなんといっても目を引くのは「+16.6」という得失点差(リーグ1位、2位はホークス=ATLの9.9)。とくに失点が平均92.2点(これも1位)でディフェンスがいいのがよくわかる。

CP3個人も、プレイ時間が短くなっている(一試合平均約27.5分、過去5シーズンの平均は34.4分)にもかかわらず、逆に成績は上昇しているらしい。「平均19.2点、8.5アシスト、5.5リバウンド」という今季のスタッツはポールにしてみたらいつも通りでは?という感じだが、PERが33.65(リーグ全体で1位)というはちょっと想像していなかったレベル。

1 Chris Paul, LAC 33.65
2 James Harden, HOU 32.27
3 Russell Westbrook, OKC 31.69
4 DeMar DeRozan, TOR 31.54
5 Anthony Davis, NO 29.57

2016-17 Hollinger NBA Player Statistics – All Players

それにつけても嬉しいのは、LACがここまで大きな怪我人なしで来れているところ。開幕前に「イースト2位」くらいの予想もでていたセルティクスがアル・ホーフォードやジョー・クラウダーといった主力の欠場で中〜下位をいったりきたりといった状態である例などをみるにつけても、やっぱり健康が一番、と思ってしまう。同時に「いまからそんなに飛ばさなくていいよ」などとも感じてしまうLACファンも少なくないのではとも感じる。

そういえば昨季途中にスタートしたJ.J.レディクのポッドキャストも10月末の分を最後に更新が止まっている。昨季はプレイオフの間にも更新を続けていたのだが…今季はそれだけコート上のことに気持ちが集中している、ということかもしれない(来年夏にはFAが控え、扶養家族が3人になったレディクとしては、当然の対応かもしれないが)。

“I love basketball” – NBA序盤戦最大のサプライズはネッツの大健闘?

ここ一週間ほど一部のチームに関するニュースの見出しと試合結果くらいしかチェックできずにいたのだが、知らないうちにリーグ全体で結構いろんなサプライズがよくもわるくも生じていることに気づいてちょっと慌てていたりする(なぜ慌てるのかは自分でもよくわからない)。一昨日から昨日にかけてでていたSI.comおよびESPNのパワーランキング(下掲)にしても、上位3チーム(キャブズ、クリッパーズ、ウォリアーズ)ならびに下位2チーム(シクサーズ、ペリカンズ)あたりは意外でもないけれど、そのほかのチームについては結構開幕前の前評判と違っていたりする。開幕からまだ20日くらいしか経っていないので、このあと徐々にそれぞれのチームがしかるべきところに収まっていくことになるのだろうが、それにしてもこういう予想外なことがいろいろと出てくるから、やっぱりNBAは実に面白い(”I love basketball”)と改めてそう感じている。今回はそんななかから、個人的に気になったサプライズを7つほどとりあげてみる。

1)ネッツ(BKN)の大健闘
開幕前にはほぼ誰も話をしていなかったネッツがすでに4勝(5敗)もしている。新HCのケニー・アトキンソンの手腕によるもの—アトキンソンがホークス(ATL)仕込みの、パスをよく回し、3ptシュートを多用したり、あるいはプレッシャーディフェンスで相手のターンオーバーを誘うようなゲームをやらせている結果だとか、ショーン・カークパトリック(Sean Kilpatrick)という選手がジェレミー・リンの(故障欠場?の)穴をよく埋めているといったことが下記のThe Ringer記事に書かれてある。

“Kenny Atkinson Is Bringing the Nets Back From the Dead”
(Get By With a Little Help From Your Bench – The Ringer)

2)クリッパーズ(LAC)の、とくにベンチメンバーがいい
上記のThe Ringer記事は、主にこのクリッパーズと次に触れるレイカーズ(LAL)のことが話題の中心になっているが、それによるとまずLACではベンチメンバーの弱さという長年の課題が解決できそうな兆しが見えてきているようだという。

LACはスターターとベンチメンバーをそっくり入れ替えるアイスホッケーのそれと似た選手起用をしていて、ジャマール・クロフォード、レイモンド・フェルトン、オースチン・リバース、ウェズリー・ジョンソン、マリース・スペイツの5人が出場している時の相手チームとの得点差がなんとプラス14.7点(100ポセッションあたり)でスターター5人のそれ(14.8点)とほぼ変わらない。またディフェンスもよくて、チーム全体のディフェンシブレーティングが94.74(リーグ首位、Basketball-Reference)、そしてベンチスターターのそれは91.1 で、これが9勝1敗という結果につながっているらしい。

3)LAレイカーズ(LAL)の「6勝5敗」
ルーク・ウォルトン兄貴にHCが変わった「ベビーレイカーズ」が、「バスケットボールが大好き!」(”I Love Basketball” by Metta World Peace)と声を掛け合いながら楽しそうにプレイして、それが6勝(5敗)という好結果に。またあのニック・ヤングがディフェンスを懸命にやっている、という話もどこかで目にした(スワギーPのコート上での話を目にすること自体がちょっとした驚きかもしれない)。ウォルトンがこれほどやれるとは正直思ってもみなかった。このままある程度いい線でシーズンを終われれば、つまりプレイオフには進めなくても勝率5割に近い線までいき、しかもいい内容のゲームをするチームとなれれば、来年夏にはスーパースター級のFA選手が本気で考慮する移籍先になっても不思議はない(たとえば、LACが例によってまた不測の事態に見舞われて、カンファレンスファイナルまで進めなかったら、ハリウッドの近くにいた方がなにかと都合のいいブレイク・グリフィンあたりが「LALにいく」といいだしそうな気もしてしまう)。

Lakers have embraced Metta World Peace’s ‘I love basketball’ mantra – CBSSprots

4)キャブズ(CLE)のスタートダッシュ

キャブズは今期もてっきりスロースタート=ポストシーズンに照準を合わせて、レギュラーシーズンはのらくらと調整しながらいくのかな、などと思っていたが、蓋を開けてみれば予想を裏切る開幕スタートダッシュ(8勝1敗)。メンバーもスタッフも昨季とほぼ変わらないのでこの好調ぶりも当たり前といえば当たり前かもしれないが、ただティロン・ルーは新しいことを結構いろいろと試しているらしい。たとえば「ここまでの3ptシュート成功本数が1試合あたり13.22本で過去最高のペース」「対ホーネッツ戦でも14本も決めた(うち6本がチャニング・フライ)」、あるいは4Q後半でもカイリー・アービングとケヴィン・ラブをベンチに下げて、レブロン・ジェームズ、イマン・シャンパート、リチャード・ジェファーソン、ジョーダン・マクレイ(Jordan McRae)、チャニング・フライの5人でクローズさせよとしている、といった話も見つかる。

Even greater success ahead for Cavaliers’ potent 3-point attack? – ESPN

The Cavs think their record-setting 3-point pace could be even better – Cleveland.com

Tyronn Lue uses unconventional lineup to finish off Hornets and Kyrie Irving eats iron: Fedor’s five observations – Cleveland.com

5)ホークス(ATL)の変身、ドワイト・ハワードの復活

アル・ホーフォードを手放し(FAで逃げられ?)、同時にドワイト・ハワードを獲ったことでチームとしての「アイデンティティの危機」みたいなことを言われていたはずのATLがここまで7勝2敗。CLEに土をつけた唯一のチームという点も高評価の理由らしい。チームの柱となったポール・ミルサップはまだ調子がいまひとつらしいが、ハワードがマジック(ORL)時代を思い出させるような活躍ぶりということで、まったく何がおこるかわからない(「残り物には福」とはこういう時に使っていいのか?)。

The Hawks’ Identity Shift – The Ringer

Dwight Howard Is Back — So Now It’s Time to Root Against Him – The Ringer

6)バックス(MIL)、アンテトクンポとジャバリ・パーカーがいい。

クリス・ミドルトンの故障欠場で今季もまたイマイチか(タンキングする?)と思っていたバックスがここまで5勝4敗と勝ち越し。対戦カードをみると勝った相手はほぼ同格か格下のチームだけれど、取りこぼしがすくないというだけでも大したもの。4シーズン目でチームのエースになったヤニス・アンテトクンポのスタッツ(平均21.3得点、8.3リバウンド、5.3アシスト、2.11ブロック、PER26.5)もすごいが、10日のペリカンズ戦で33得点(FG26分の13)、9リバウンドを記録したジャバリ・パーカーもかなり調子が良さそう(19.1得点、6.2リバウンド、PER18.86)で、同期のアンドリュー・ウィギンズ(MIN)とともに「いよいよ今季は」という感じも。

7)ウルブズ(MIN)、アンドリュー・ウィギンズがついにブレイク

3勝6敗と予想以上に苦戦している印象もあるMINのなかで、アンドリュー・ウィギンズが大ブレイクしているようだ。ここまでの成績は平均26.3点(FG成功率47.9%)、PER21.85となかなかのもの(PERはカール・アンソニー・タウンズの23.5に次いでチーム2位)。また3ptシュート成功率が54.8%(31分の17)と、1年め(31.0%)、2年め(30.0%)に比べて格段に向上。13日のレイカーズ戦(MINが125対99で大勝)では47得点(FG21分の14、FT22分の17)をマークしていた。

Andrew Wiggins Is the Russell Westbrook of Wings – The Ringer

それからザック・ラビンも平均19.8得点(FG成功率46.6%、3ptシュート成功率46.0%)とちょっとびっくりするような数字を残している。少しおやすみしていたリッキー・ルビオも12日のLAC戦から復帰したようなので、これからは勝ち星が先行するようになるかもしれない、などと期待もしてしまう。

グレッグ・ポポヴィッチ、トランプ勝利に強い不快感と警戒感を表明

グレッグ・ポポヴィッチ(スパーズのヘッドコーチ;以下、ポップ)が、ドナルド・トランプの大統領戦勝利について意見を求められ、強い不快感と警戒感を表明したという話がいくつかの媒体で報じられている(文末の記事見出し参照)。バスケットボール関連以外の媒体でもこのニュースが多く採り上げられているようだ。”Sick to My Stomach”という言葉が見出しに踊っている記事も目立つが、「胃が病気」という言葉のニュアンスは正直よくわからない(「胃が痛む」もしくは「胃がムカつく」といったところだろうか)。

ポップが、マヌ・ジノビリやトニー・パーカーに代表される選手の多国籍化を積極的に進め、また他のチームに先駆けて女性(ベッキー・ハモン)をコーチ陣に加えた進歩派であることは周知の通り。そんなインテリのポップにとって、今回の選挙の結果が信じられない、あるいはさまざまな差別発言を繰り返してきた人間が大統領に選ばれてしまったいまの米国社会が受け入れがたい、というのは意外なことではないかもしれない。ただ、HCとして優勝5回というポップの実績や、チームUSA(米国代表チーム)の次期HCという立場、さらには空軍士官学校卒業という経歴なども考え合わせると、この発言は他チームのHC(スタン・バン・ガンディやスティーブ・カーなど)が口にしていた不快感・失望感などよりさらに大きな意味合いを持つものとも感じられるがどうだろうか。

ポップが嘆いている点は主に2つ、トランプ個人の人格に関することと、トランプのような明らかに問題のある人間が大統領に選ばれてしまった米国社会の現状に対するものとに大別される。前者については、たとえば身体に障害を持つ人間(handicapped person)を馬鹿にする言動を選挙演説中に大勢の人間の前でしていたトランプについて「あれは中学1、2年の子供がやる弱いものいじめといっしょ」などと、かなり厳しい批判を口にしている。「まともな大人がすることではない」といったことだろうが、たとえばこの動画(障害を持つNYTimesのレポーターをトランプが揶揄している場面がでてくる。不快なので挿入はしない)をみると、ポップの受け止め方がいかに常識的なものであるかが感じとれる。

またポップは、リンゼイ・グラハム、ジョン・マケイン、ジョン・ケーシックなど著名な共和党の政治家の名前を挙げて、「彼らとは政治的な事柄に関して意見の合わない点もたくさんあるが、それでも彼らのような連中には大きな敬意を抱いている。彼らには人間としての資質(”fiber”)が十分にあり、また人間性(humanity)を尊重する姿勢や、自分たちとは異なる人間の集団に対する寛容の姿勢があるから」などとして、トランプにはそうした部分が欠けていると示唆している。

後者については、「価値観(value)」という言葉をポップは何度か口にしている。これは簡単にいえば「全ての人間は平等」とか「誰にも生命、自由、幸福を追求する権利がある」など、米国の建国の理念に関わることだと思う。建前と本音の矛盾(奴隷制はその代表例)などはあったにせよ、米国はそうした理念あるいは価値観を大事にしながら、これまで二百何十年間か曲がりなりにもやってきた。子供たちにもそうしたものが大事であり、守らなければいけないと教えてきたが、今回の選挙でそうしたものを真っ向から否定する言動を繰り返してきた人間が国の長に選ばれてしまった。これでは「子供たちにどう説明していいかわからない」となるのも無理からぬこと・・・トランプの勝利に関して「子供にどう説明したらいいかわからない」云々とする発言やコメントをよく見かけた。そういう困惑を口にしていたのは、J.R.スミスをはじめとするNBAの黒人選手だけでなく、白人がそういうことを書いている例も目にした。

米国は多民族国家であり、しかも人造国家である。だから国全体が拠って立つ理念のようなものの必要性が他の国に比べて高く、その裏返しとしてそういうものが揺らいでしまうことに対してとても敏感、といった指摘をどこかで目にしたことも思い出す。

ポップはこの会見の結論として、「私が大いに恐れているのは、われわれがかつてのローマ帝国と同様の状況にあるのではないかということ」と述べている。

And so, my final conclusion is—my big fear is—we are Rome.

その前の部分で、イスラム教とや女性、アフリカ系米国人、ヒスパニック、非健常者などに触れているところから察すると、ポップは米国社会の内部分裂の可能性を危惧しているのかもしれない。

これは私見だが、バラバラになった国家を再びひとつにまとめる必要に迫られた為政者にとっては「外に敵をつくる」ことがもっとも簡単な選択肢なのではないかとも思えてしまう。

今年夏に「Black Lives Matter」に絡んだ一件で積極的に活動していたカーメロ・アンソニー(メロ)が、「いまはまるで1960年代のようだ(と自分の親の世代はそういっている)」云々と少し前に発言していた。

CARMELO ANTHONY: This is the new ’60s right here. Everybody I talk to, my mom and uncles and friends, they say the same thing. They’re like, “What you’re seeing right now, we’d seen it already. It’s new to you, but it’s not new to us.”

The truth according to Carmelo Anthony – ESPN

またメロがInstagramにアップロードして、一連の対話のきっかけとなった下掲の画像のことも思い出される。

First off let me start off by saying " All Praise Due To The Most High." Secondly, I'm all about rallying, protesting, fighting for OUR people. Look I'll even lead the charge, By Any Means Necessary. We have to be smart about what we are doing though. We need to steer our anger in the right direction. The system is Broken. Point blank period. It has been this way forever. Martin Luther King marched. Malcolm X rebelled. Muhammad Ali literally fought for US. Our anger should be towards the system. If the system doesn't change we will continue to turn on the TVs and see the same thing. We have to put the pressure on the people in charge in order to get this thing we call JUSTICE right. A march doesn't work. We tried that. I've tried that. A couple social media post/tweet doesn't work. We've all tried that. That didn't work. Shooting 11 cops and killing 5 WILL NOT work. While I don't have a solution, and I'm pretty sure a lot of people don't have a solution, we need to come together more than anything at this time. We need each other. These politicians have to step up and fight for change. I'm calling for all my fellow ATHLETES to step up and take charge. Go to your local officials, leaders, congressman, assemblymen/assemblywoman and demand change. There's NO more sitting back and being afraid of tackling and addressing political issues anymore. Those days are long gone. We have to step up and take charge. We can't worry about what endorsements we gonna lose or whose going to look at us crazy. I need your voices to be heard. We can demand change. We just have to be willing to. THE TIME IS NOW. IM all in. Take Charge. Take Action. DEMAND CHANGE. Peace7 #StayMe7o

A photo posted by @carmeloanthony on

(1967年6月、モハメド・アリの良心的兵役拒否を支持するために、カリーム・アブドル・ジャバーやビル・ラッセルらを初めとする黒人プロアスリートがクリーブランドにあったジム・ブラウン(NFLブラウンズの元スター選手)の事務所に集めって撮ったもの)

アリのような立場に立たされるアスリートが再び出てこないことを祈るばかり。

以下は、ポップの発言を文字起こししたもの(Gregg Popovich uncensored: Full transcript of thoughts on Donald Trumpから)。

Right now, I’m just trying to formulate thoughts. It’s too early. I’m still sick to my stomach. And not basically because the Republicans won or anything. But the disgusting tenor and tone and all the comments that have been xenophobic, homophobic, racist, misogynistic, and…I live in a country where half of the people ignored all that to elect someone.

That’s the scariest part of the whole thing to me. It had nothing to do with the environment and Obamacare and all the other stuff. We live in a country that ignored all those values that we would hold our kids accountable for. They would be grounded for years if they acted and said the things that have been said in that campaign by Donald Trump. I look at the Evangelicals and I wonder, ‘Those values don’t mean anything to them?’ All those values, to me, are more important than anybody’s skill in business or anything else. It tells who we are and how we want to live and what kind of people we are. That’s why I have great respect for people like Lindsey Graham and John McCain and John Kasich, who I disagree with on a lot of political things. But they had enough fiber and respect for humanity and tolerance for other groups to say what they said about the man.

That’s what worries me. I get it. Of course we want to be successful. We’re all going to say that. Everybody wants to be successful. It’s our country. We don’t want it to go down the drain. Any reasonable person would come to that conclusion. But it does not take away the fact that he used that fear-mongering and all the comments from day one. The race-baiting with trying to make Barack Obama, our first black president, illegitimate. So it leaves me wondering where I’ve been living and with whom I’m living. And the fact that people can just gloss that over and start talking about the transition team and we’re all going to be Kumbaya now and trying to make the country good without talking about any of those things.

And now we see that he’s already backing off on immigration, on Obamacare, on other things. So was it a big fake? Which makes you feel that it’s even more disgusting and cynical, that somebody would use that to get the base that fired up, to get elected. And what gets lost in the process are African-Americans and Hispanics and women and the gay population, not to mention the eighth-grade developmental stage exhibited by him when he made fun of the handicapped person. I mean, come on. That’s what a seventh grade, eighth grade bully does, and he was elected President of the United States.

We would have scolded our kids, we would have had discussions and talked until we were blue in the face to get them to understand these things, and he is in charge of our country. That’s disgusting…One could go on and on. We didn’t make this stuff up. He’s angry at the media because they reported what he said and how he acted. That’s ironic to me. It just makes no sense. That’s my real fear, and that’s what gives me so much pause and makes me feel so badly that the country is willing to be that intolerant and not understand the empathy that is necessary to understand other groups’ situations.

I’m a rich white guy, and I’m sick to my stomach thinking about it. I can’t imagine being a Muslim right now or a woman or an African-American, a Hispanic, a handicapped person—how disenfranchised they must feel. And for anyone in those groups that voted for him, it’s just beyond my comprehension how they ignore all that. And so my final conclusion is, my big fear is—we are Rome.

【参照情報】
Gregg Popovich: ‘Still sick to my stomach’ after Trump’s election win – ESPN
Gregg Popovich Goes Off on Donald Trump’s Election Win: ‘I’m Still Sick to My Stomach – Complex
Spurs coach Gregg Popovich ‘sick to my stomach’ after US election – The Guardian
Spurs coach Popovich decries Trump election victory – Daily Mail
Gregg Popovich goes on lengthy rant over Trump’s election: ‘I’m sick to my stomach’ – Business Insider
Gregg Popovich’s View on the Election Is More Insightful Than Ever – Esquire
GREGG POPOVICH GOES OFF ON DONALD TRUMP: “MY BIG FEAR IS: WE ARE ROME” – Vice Sports