シクサーズ(PHL)、アウェイでバックス(MIL)に勝利ー1月はこれで5勝2敗

ジョエル・エンビード(「ザ・プロセス」)率いるシクサーズ(PHL)が、16日にミルウォーキーで行われたバックス(MIL)戦に勝利し、今季の通算成績を13勝26敗(イースト13位)としている。

Embiid strong in 4th quarter as 76ers beat Bucks 113-104 – ESPN

ここ数シーズン「ドアマット」状態が続き今季も負けが先行していたPHLだが、昨年末のナゲッツ(DEN)戦(124対122で勝利)、年明けのウルブズ(MIN)戦(93対91で勝利)と2試合続けて接戦をものにしたことで、何かを掴んだのかもしれない。また1月の2敗にしても、14日のウィザーズ(WAS)戦(93対103)はエンビードが休養で試合欠場、また6日のセルティクス(BOS)戦も106対110と僅差の敗北。

エンビードは、相変わらず出場時間制限(30分以下)が続いているようだが、それでも1試合平均19.6得点、7.6リバウンド、2.3ブロックをマークしPERは23.53とかなりのもの。また36分あたりのスタッツは28.0得点、10.8リバウンド、3.3ブロックというから、「オールスター選出」の期待の声が上がるのも不思議はない。ちなみに、36分あたり28.0得点というのはリーグ全体で6位(ジェームズ・ハーデンとタイ)で、ケヴィン・デュラント(GSW、27.0得点)より上だそうだ。

2016-17 NBA Player Stats: Per 36 Minutes
http://www.basketball-reference.com/leagues/NBA_2017_per_minute.html

さらに、シーズン開幕前に脚を負傷してたベン・シモンズもリハビリが順調に進んでいるようで、最近では練習に参加、年明けからはチームの遠征にも同行しているという(ただしいつ頃出場できそうかまではまだ分からない。エンビードの例もあるから、あまり急がない方がいい?)。

Brett Brown sees a ‘more defined’ Ben Simmons in rehab – CSN

なお、バックス(20勝20敗、イースト8位タイ)はこのPHL戦で、ヤニス・アンテトクンポが23得点(FG19分の10)、ジャバリ・パーカーも23得点(FG17分の9)を記録。オールスター戦でイーストのスターターになりそうなヤニスは今季のスタッツが1試合あたり23.4得点、5.7アシスト、8.7リバウンドでPERが28.34。一方「3ポイントシュートを決められるようになった」と評判らしいパーカーも、平均20.4得点(3ptシュート成功率は41.2%)でPER19.93となかなか好調のようだ()

デリック・ローズ(NYK)が謎の失踪、真相はまだ闇のなか

今季からニックス(NYK)でプレーするデリック・ローズが、9日夜にマジソンスクエアガーデンであったペリカンズ戦を無断欠勤し、どうやら実家のあるシカゴに戻ってしまっていたらしい。その後NYK関係者やチームメイトのジョアキム・ノアなどとは連絡が取れたものの、居場所は未だ不明。さらに「いい大人がどうして連絡ひとつ入れずに試合をすっぽかしたか」という不可解な部分についてもまだよく分からないようだ。

Derrick Rose missing from Knicks, said to have Chicago family issue – ESPN
Derrick Rose Is M.I.A., and the Knicks Are Falling Apart – The Ringer
After game absence, Derrick Rose’s Knicks future is uncertain – Yahoo Sports

この不可解な部分について、Yahoo SportsのウォジやThe Ringerあたりは、「ローズがジェフ・ホナセックHCの選手起用に反発—自分をベンチに下げて、代わりにロン・ベイカー(Ron Baker)という無名の選手を使ったことに腹を立てたせいではないか」などと推測している。

失踪の理由が、家族の火急の用事であれば、それほど重くない処分などで済まされようが、そうでない場合は身勝手な職場放棄ーーー敵前逃亡(AWOL)となり、ロッカールームでの居場所もなくなってしまうのではないか。

NYKは今季クリスタプス・ポルジンギスの成長などもあり比較的いいスタートを切っていたが、12月半ばからは負けが込み出し(特にクリスマスにあったセルティクス戦からは6連敗)、現在17勝20敗と今季も下位低迷中。このまま行くと今季もまた・・・という感じが強まっているようだが、果たしてどうなることやら。

(31番の白人選手がベイカー)

カイル・コーヴァー、キャブズ(CLE)へ – ホークス(ATL)は再建モードに突入か

連覇をねらうキャブズ(CLE)とホークス(ATL)との間で、カイル・コーヴァーをめぐるトレードの話がほぼまとまったらしい。チームの若返り(retool)に乗り出したATLは、このトレードでCLEが持つ2019年のドラフト1巡目指名権とベテランふたり(モー・ウィリアムズ、マイク・ダンリヴィー・Jr.)を手に入れることになるようだ。

Hawks vet Kyle Korver: Cavs ‘great opportunity for me’ – ESPN

Kyle Korver Just Put the Cavs Closer to a Back-to-Back Title – The Ringer

CLE(25勝7敗、イースト首位)では、J.R.スミスが利き腕(右手の親指)の故障で12月なかばから欠場しているのは既報の通り。またカイリー・アーヴィングがここ3試合連続で欠場(ふくらはぎの異常?)、ケヴィン・ラブも4日のブルズ(CHI)戦を食あたりで欠場と、ここにきて主力選手がポロポロと欠けてきている(ラブは食中毒らしいので治ればすぐにまた出られるかもしれないが)。ただ、スミスの場合はクリスマス前に手術して、回復に12-14週間かかる見通し、復帰は早くても4月初め、つまりプレイオフにギリギリ間に合うかどうかといったタイミングになりそうとされている。

Cavaliers guard J.R. Smith has thumb surgery, to miss 12-14 weeks – ESPN

CLEは今季ラプターズ(TOR)、セルティクス(BOS)にそれぞれ2度ずつ勝っている。このままいけば1位シードでプレイオフに進む可能性も高い。そうしたことで、この時点でのコーヴァーの獲得はやはりポストシーズン、特にファイナルでのGSWとの再戦(の可能性)を視野に入れた動きと言えそうだ。

コーヴァーの今季のスタッツは1試合平均9.5得点で、3ptシュート確率は40.9%(平均5分の2)。オールスター戦出場も果たした一昨年(2014-15シーズン)の12.1得点、3ptシュート確率49.2%にはさすがに届かないが、ビッグ・スリーのいるCLEに移れば、コーヴァーがノーマークでシュートを打てる機会も自ずと増え、シュート確率も上昇するというのは想像に難くない。

CLEがここ2シーズンほど、シーズン途中のトレードで戦力補強を行っていたのは周知の通り。昨年にはチャニング・フライを、その前年にはイマン・シャンパーとスミスを獲得していた。

The Ringerの上記記事によると、今季のCLEは3ptシュート(試投)の割合がFGの約38.7%を占め、NBA全体で2番目に多い(トップはロケッツ(HOU)の45.6%)そうだが、コーヴァーの加入でこの割合がさらに上がることになるのだろう。またレブロン、カイリー、コーヴァー、フライ、ラブといった超攻撃型のラインナップもどこかの段階で見られるかもしれない。

ATLの方は、チームの中核であるポール・ミルサップをはじめとして、このコーヴァー、それにサボ・セフォローシャといったベテランが今年夏に揃ってFAになる(ミルサップの場合は本人側のオプションだから、FAになる見通し、とすべきか)。昨年夏のアル・ホーフォード(現BOS)のように、置き土産でなしで移籍されてはつまらないので、そうなる前にトレードで少しでも見返りを手に入れられれば、といった状況。もうすぐ36歳になるコーヴァーと引き換えでドラフト1巡目指名権を手に入れるというのはATLにとってもわりといい取引にも思える。

なお、ミルサップのトレード先については今のところTOR、BOS、ナゲッツ(DEN)、キングズ(SAC)、ペリカンズ(NOL)、ジャズ(UTA)あたりが候補としてあがっている。2月後半のトレード期限までに話がまとまるかどうかは不明だが、とくにいまのままではプレイオフでCLEに勝てなそうなTORへの移籍を云々する見方も。

再び「歴史に残る熱戦」–キャブズ対ウォリアーズのXマスゲーム雑感

昨季ファイナルから約半年ぶりの対戦となったキャブズ(CLE)とウォリアーズ(GSW)のクリスマスゲーム。レギュラーシーズンのゲームとは思えないほど白熱した、しかもCLEびいきには見所満載の展開で、久しぶりに夢中になって試合を見てしまった(夜明け前から)。

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レブロン・ジェームズとケヴィン・デュラントの対決

キャブズが4Qに見せた14点差からの巻き返し

ラスト2分間の攻防

残り3.4秒でのカイリー・アーヴィングの決勝シュート

そしてリチャード・ジェファーソン(36歳)のダンクシュート

ただただ「ご馳走様でした」と手を合わせるしかない。

ジョン・レジェンドにザ・ルーツが加勢? – 超楽しみな2017 NBAオールスター戦

来年2月にニューオーリンズで開催されるNBAオールスターゲーム(ASG)のハーフタイムショーにジョン・レジェンドが出演するという発表が先週あったのは既報の通りだが、このレジェンドとある意味所縁の深いザ・ルーツがASGにオープニングアクトとして登場することがその後発表されていた。

The Roots to open NBA All-Star Game 2017 – NBA.com

The Roots To Tip Off NBA All-Star Game 2017 – Billboard

「ジョン・レジェンドにザ・ルーツ」と聞いて、2010年のコラボ作『Wake Up!』のことが思い出されて勝手に盛りがってしまったが、よく読むと「ザ・ルーツの出番は試合開始前の選手紹介のところ」などとあり、ちょっとがっかりもしてしまった。それでも、NBAと比較的親和性の高そうな人選という感じで、前年のスティングなどと比べればかなり期待も持てる。

勝手な希望を言えば、レジェンドのステージにコモン(Common、上記のビデオにも登場)も助っ人として登場し『Glory』(2015年グラミー賞受賞曲)をやって欲しいところ。

レジェンドは、そのルックスや歌声とは裏腹(?)に、ここ何年かは社会や政治について自分の考えをかなりはっきり口にするようになっているとの印象がある。特にトランプの大統領就任は不満&心配なようで、Twitterには次のようなツィートも見つかる。

あるいはこんなのも。

ザ・ルーツは「ジミー・ファロン(のテレビ番組)のハウスバンド」としての認知がすっかり定着したようだが、大ヒットミュージカル「The Hamilton」の音楽アルバムに共同プロデューサーとしてタリク(MC)とクエストラブ(ドラム)が絡むなど、いまだにアーティストとしての影響力を示しているらしい。

The Roots’ Black Thought on Lin-Manuel Miranda, Perseverance & ‘The Hamilton Mixtape’ – Billboard

(タリクのMCが聴けるオバマの「スロージャムニュース」)

そう言えば、「The Hamilton」の元になったホワイトハウスでのパフォーマンス(2009年のもの)を撮したビデオがwhitehouseチャネルにある。

また、今年春にリン・マヌエル・ミランダらがホワイトハウスで披露していたパフォーマンスの動画も見つかる。

1月下旬には民間人にもどるバラク・オバマが「All Starのセレブ・ゲームに出場するかどうか」といった話はいまのところ流れていないようだ。ただ、試合中継のゲストコメンテーターくらいは本人が希望すれば簡単に実現できそうにも思えるので、バスケ通のウンチクをぜひ披露してもらいたいところである。

ステファン・カリー、新CBA合意で「5年/2億700万ドルで契約更改」の可能性浮上

NBAのリーグ(チームオーナー側)と選手組合(NBPA)とが新しい労使協約(CBA)について原則合意したというニュースが昨日の昼頃に報じられていたが、来季から発効するこの新CBAによりステファン・カリー(GSW)が「5年間/最高2億700万ドル($207 million)」という前代未聞の条件で契約更改できる可能性が浮上してきているという。

Sources: Warriors’ Stephen Curry stands to benefit in new CBA – ESPN

新しいテレビ放映権契約(9年間/240億ドル=年平均約26.6億ドル?)が今季(今年度)から発効し、その影響でチームのサラリーキャップが急騰、その結果今年夏のフリーエージェンシー(FA)では前例のないサラリーのインフレが生じていた。エバン・ターナー(POR)の「4年/7000万ドル」やアレン・クラブ(POR)の「4年/7400万ドル」、ハリソン・バーンズ(DAL)の「4年/9400万ドル」(マックス)、あるいはティモフェイ・モズゴフ(LAL)の「4年/6400万ドル」とかいろんな例が思い浮かぶ。新CBAの発効後には「選手の平均サラリーが850万ドル/年になる」と聞いても、そういう数字に慣れてしまったせいか、それほど意外な感じもしない(そもそも実感の持てない数字であるせいもあろう)。

Average NBA Salary Hits $8.5 Million in New Labor Deal – Bloomberg

ただ、各チームの戦力集めに直結する部分となると話はやはり異なる。たとえばウォリアーズ(GSW)の場合なら、「カリーとケヴィン・デュラントの二人にサラリーキャップの7割を使った場合にどういうメンバー構成をする余地があるのか」「ラグジュアリータックス支払いは覚悟するとして、その負担にどこまで耐えられるのか」といった興味も湧いてくる。そういう文脈の話として、まずはカリーの「5年間/2億700万ドル」という可能性について、上記のESPN記事からわかるところをかいつまんでみる。

「(仮称)ケヴィン・デュラント・ルール」

仮称としたのはまだそういう呼び方が浮上・定着したわけではないためだが、この新しい規定はざっくりいうと「FAを迎えたスター選手が所属チームと契約更改する場合のインセンティブをさらに大きくするためのもの」といえようか。現状でも例えば「所属チームと契約更改する場合は契約期間は最長5年、それに対して他のチームに移籍する場合は同4年」など同様のメカニズムはいくつもあるーーーただし野次馬には複雑すぎて「Bird Rights」の説明などを読んでも未だに頭の中が混乱するが、新しいCBAではこうした施策のひとつとして、後述する「ケヴィン・ラブ・ルール」と同様のものをベテラン選手にも適用する規定が追加されているらしい。具体的には、各チームが複数年在籍している選手を2人まで指定して、他チームより好条件を出せる、といったもの・・・・ちょっとややこしいのでカリーとGSWの例をつかって説明してみる。

各チームのサラリーキャップは今季が約9400万ドル($94 million推定)で来季にはこれが約1億200万ドル($102 million)前後になるというのが現在の有力な見方。そしてこのサラリーキャップを前提として試算すると、来季が9年めとなるカリー(2009年ドラフト)のマックス条件はサラリーの30%だから、だいたい3000万〜3100万ドルの間・・・6月下旬に書いていた記事の中には次のような金額がある。

●カリーが来期終了後の契約期限切れを待って、再契約した場合

2016-17: $12.1 million (current contract)
2017-18: $30.6 million (new contract)
2018-19: $32.9 million
2019-20: $35.2 million
2020-21: $37.5 million
2021-22: $39.8 million
Total: $188 million

(ステファン・カリー、2017-18シーズンにも年棒3000万ドル越えの見通し)

それに対して、新CBAで追加される「Designated Veteran Classification」という指定枠(2人まで)を使い、カリーをこの「指定選手」にした場合、GSWはカリーのリーグ在籍年数が10年未満でもサラリーキャップの35%という条件を出せるようになり、それでカリーのサラリーは「初年度が約3600万ドル」「最終年度(2021-22シーズン)が約4700万ドル」といった水準になる可能性が出てきたらしい。

問題はこの先で、まずケヴィン・デュラント(KD)はまだ1年しかGSWでプレイしていないから、この指定枠(DVC枠)には入れられない。KDは今季終了後にNBA在籍期間が10年となり、それで来季はマックスの条件が35%まで上がるので、サラリーキャップの上昇も考え合わせると、来年夏に権利行使して契約を結び直す可能性が高い。

そうなると、GSWはカリーとKDにそれぞれ3600万ドルを支払うことになるので、サラリーキャップの残りは3000万ドル。またクレイ・トンプソン(来季約1780万ドル)、ドレイモンド・グリーン(同1640万ドル)もほぼ確定とすると、この4人だけで1億620万ドルとすでにキャップ・オーバー。来季の課税ライン(tax level)がどの程度になるかはまだよくわからない(今季は約1億1130万ドル=$113.287 million)が、例えばこの金額がサラリーキャップの2割増(120%)くらいになると仮定するとだいたい1億2240万ドルくらいで、ここから4人分のサラリー(1億620万ドル)を差し引くと1600万ドル強しか残らない。

この予算で残り8人の選手を揃えるのが大変なことであるのは一目瞭然で、GSWはタックス支払いを覚悟するとしても、イギー(アンドレ・イグダラ)やショーン・リヴィングストンと相場の条件で再契約するのはかなり難しそう(ザザ・パチュリアでさえ難しいかもしれない)。また、少し先の話になるがDVCの残り1枠をクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンのどちらかに使うのかという選択も迫られることになる。トンプソンは2019年夏に、またグリーンは翌年夏にそれぞれFAになる。

なお、DVC枠追加の背景には、KDのGSWへの移籍があったという。サンダー(OKC)やウルブズ(MIN)といった地方都市のチームは、ニューヨークやロサンゼルス、マイアミといった大都会のチームに比べてやはりスター選手の獲得・留保で不利で、それを補うための措置ということのようだ。またこの規定追加でさっそく影響を受けそうな選手として、ポール・ジョージ(IND)、ゴードン・ヘイワード(UTA)、デマーカス・カズンズ(ブーギー、SAC)、それにラッセル・ウエストブルック(ラス、OKC)といった選手の名前も挙げられている。

「ケヴィン・ラブ・ルール」

‘Kevin Love Rule’ in CBA allows teams to keep 2 designated first-time free agents – ESPN

これは新人契約満了予定の選手を対象としたもので、その指定枠が現行の1人から2人に増える。ESPN記事ではMINの例が説明に使われている。

これまでのCBAでは新人選手の契約延長に際して「5年間」の期間を条件として提示できる選手が1人に限られていた。MINは2011年にこの枠をリッキー・ルビオに使う選択をし、その結果ケヴィン・ラブにへそを曲げられてしまった(MINの示した4年間の契約をラブ側が蹴った)・・・その後の展開は2年前の夏に何度か触れたとおり。この指定枠が2人に増えることで、今のMINの場合ならアンドリュー・ウィギンズとカール・アンソニー・タウンズの両方に長期の契約条件を提示することが可能になる、といった説明がある。

偉大なシューターになりたければフットワークを鍛えろ(The Ringer)

The Ringerのケヴィン・オコナーがNBAを代表する名シューター連中のフットワーク(足さばき)に注目した面白い記事を公開していた。

Let Me See Some Footwork – The Ringer

デマー・デローザン(TOR)、ヤニス・アンテトクンポ(MIL)、ジェームズ・ハーデン(HOU)、ボリス・ディアウ(UTA)、J.J.レディク(LAC)、ハキーム・オラジュワン、レイ・アレンと、お手本として採り上げられている選手のタイプは多岐にわたり、各人の足さばきについてもハーデンやヤニスのユーロステップからオラジュワンのドリームシェイクまでさまざま。そのせいもあって、具体的な内容を一口で説明というわけにはいかない(当方の力不足が原因)が、それでも例えば「どのフットワークも積み重ねた練習の賜物(本番で無意識にできるようになるまで練習を繰り返した結果)」であるとか、「サッカーなどバスケ以外の競技の経験が多ければ多いほど、自分の身体の使い方がよくわかり、それがバスケでも役に立つ」と言った指摘があって面白い。

以下にお手本として出ている動画(GIF画像)の一部を埋め込んでみる(YouTube動画のほか、gfycatというサービスのiFRAMEを使ったものもある。それらもうまく表示されるといいのだが・・・)

デマー・デローザン(TOR)

 

 
ヤニス・アンテトクンポ(MIL)

 
ジェームズ・ハーデン(HOU)

 
ムッシュー・ディアウ

 
ハキーム・オラジュワン

 
レイ・アレン

 

 
J.J.レディク(LAC)

 

余談になるが、来年夏にヤニスがダーク・ノビツキーのシューティング・コーチからジャンプショットの指導を受けるとの可能性も浮上している。「できれば一緒にやらないか」とのお誘いを受けたらしい。
ヤニスがジャンプショットまで決められるようになったら、それこそ鬼に金棒だろう。

Bucks’ Giannis Antetokounmpo could work out with Dirk Nowitzki next summer – CBSSports

ロンゾ・ボール率いるUCLA、ミシガン大にも勝って開幕10連勝

来年のNBAドラフトは例年にない豊作、という話を秋口からよく目にするが、そんな有力指名候補の一人とされるロンゾ・ボール(Lonzo Ball)という選手について。

前週にナショナルランキング1位(AP、USA Todayの両方)のケンタッキー大(UK)を敵地で破ったUCLAが、先週土曜日にはミシガン大を下して開幕からの連勝を10に伸ばしている。

Freshmen Leaf and Ball help No. 2 UCLA beat Michigan 102-84 – ESPN

UKがホームコートで破れたのは約2年ぶりのことだそうだ。

UCLAのこの快進撃の立役者とされているのがPGのロンゾ・ボール(Lonzo Ball)で、現在DraftExppress.comのモックドラフトで4位にランクインしている選手。6フィート6インチ(198センチ)、190ポンド(86キロ)でウィングスパンが6フィート7インチ(200センチ)というロンゾは、3ptシュートの確率が40パーセント台で同時にパスも上手。UCLAはロンゾの加入で、攻撃のペースがものすごく速くなり(100ポセッションあたり124得点、NCAA全体で3位)、それがこの躍進に繋がっているという。

Lonzo Ball’s Unique Methods of Success Have Made the Leap – The Ringer

ケンタッキー戦の後でロンゾのことをとりあげていたジョナサン・チャーク(The Ringer)は「ロンゾはシュートがそれほど得意ではないので、チームの中核選手としては少し物足りないかもしれないが、どこのチームにいってもいいロールプレーヤーにはなれそう」と評している。

ロンゾはボール三兄弟の長兄で、昨年この3人が一緒にプレイしていたカリフォルニアのチノヒル(Chino Hills)高校というのは35勝無敗で全米#1になっていたそうだ。6月初めに出ていたThe Ringerの記事には、この三兄弟の父親であるラヴァール・ボール(LaVar Ball)が、3人を同じチームでプレイさせたくて末弟のラメロ(LaMelo)を14歳で高校に入れていた、といった話も出ていて面白い。

Be Like Steph? – The Ringer

この父親が目指したのは、とにかくペースが早くて、しかも3ptシュートを多用するゲームらしい。

DraftExppress.comのランキングを見ると、いまのところマーケル・ファルツ(Markelle Fultz、ワシントン大、PG)、デニス・スミス(Dennis Smith、ノースカロライナ州立大、PG)、ジョシュ・ジャクソン(Josh Jackson、カンザス大、SF)、ロンゾ・ボール(Lonzo Ball、UCLA、PG)、マリック・モンク(Malik Monk、ケンタッキー大、PG/SG)がトップ5で、これに故障でまだ試合に出場していないハリー・ガイルズ(Harry Giles、デューク大、SF/PF)などもほぼ確実に絡んで来そうとのことでなんとも楽しみである。

アンドレ・イグダラ(GSW)が説く「快眠と瞑想の勧め」(動画)

Thrive Globalという昨日スタートした新しい媒体に、アンドレ・イグダラ(GSW、イギー)に取材した記事が動画付きで載っている。

The Long Game: How Andre Iguodala Trains His Body, Mind and Soul – Thrive Global

イギーは実はこのサイトの運営や関連のビジネスを手がける同名のベンチャー企業の出資者のひとり。Thrive Globalの創業者であるアリアナ・ハフィントンは、日本でも朝日新聞がやっているはフィントン・ポストというニュースサイトを成功させてわりと広く名前を知られるようになったジャーナリスト出身の事業家(ギリシャ系の年配のご婦人)。そのアリアナ女史は何年か前に過労でぶっ倒れて以来、「こんなことしてちゃあいけない」とマインドフルに入れ込んでみたり、睡眠に凝ってみたりといったことをしていた。

イギーのほうは、アリゾナ大学時代から30歳手前までずっと不眠症に悩まされていたが、GSWに移った1年目にチームの手を借りながらなんとか克服。この時に就寝前のスマホやテレビを禁じる「ノースクリーン・タイム」を設け、代わりにストレッチや呼吸の訓練、それから短時間読書する習慣を取り入れた・・・2年前の秋(2014年10月)に出ていたESPN記事にはそうしたことが書かれてある。

New biometric tests invade the NBA – ESPN

☆☆☆☆☆

過労で倒れて死にかかったご婦人と、不眠を克服した結果ファイナルMVPまで手に入れたNBA選手が出会ったのは、どうやら今年春のことらしい。

How Andre Iguodala Fixed His Sleep Game – Huffington Post

Arianna Huffington and a NBA Star on Why Sleep Is Crucial to Success – Time

その後、アリアナおばさんがAOLを離れて自分の新しい事業を始めるという発表があった8月中旬で、この時に「ショーン・パーカー(Napster, Facebook)などとともに、イギーもこのビジネスに出資する」というニュースが出ていた。

アリアナ・ハフィントン、ハフィントンポストを離れる―新しいウェルネス・スタートアップThriveに集中

イギーが以前Bloombergの取材で「GSWに移籍した理由のひとつはシリコンバレーのVCのことを知りたかったこと」などとしゃべっていたのは記憶にあったが、かなりおもしろいところに目をつけたものだ。

・・・いま検索してみたら、Thrive Globalのサイトスタートにあわせたのだろう、アリアナおばさんの書いた「スリープ・レボリューション」という書籍の日本語版がアマゾンで発売されているのも見つかった。

Thrive Globalのサイトをみると、「開店祝い」のご祝儀代わりに登場したとおぼしきいろんな有名人の名前が並んでいる。NBA関係者だけみても、マーク・キューバン(DALオーナー)、ダン・ギルバート(CLEオーナー)、それにフィル・ジャクソン(NYK球団社長)といったあたりの名前が見つかる。

Mark Cuban: “No Meetings. No Phone Calls. All Because of Email”
Dan Gilbert: What Is The Natural Default Setting?
New York Knicks President Phil Jackson: Why I Encourage Players to Think Like Musicians

ほかに、ジェフ・ベゾス(Amazon)、シェリル・サンドバーグ(Facebook)、トラビス・カラニック(Uber)などシリコンバレーの大物連中の話もある。アリアナおばさんが自分のつてを頼って手当たり次第、という感じもしなくはない。

ヤニスがキャリアハイの34得点、バックス(MIL)がなんとキャブズ(CLE)に勝利

バックス(MIL)のヤニス・アンテトクンポ(グリーク・フリーク)が29日のキャブズ(CLE)戦で、34得点(FG19分の13)、12リバウンド、5アシスト、5スティール、2ブロックの大活躍。MILも118対101で大勝し、8勝8敗の勝率5割(イースト8位)に。

Antetokounmpo ties career scoring high, Bucks rout Cavs – ESPN

ヤニスのここまでの活躍ぶりは、PERが26.46でリーグ11位、Real Plus-Minusが3.95でリーグ17位とただならぬものがある。もしこのままいければ本当にオールスター戦に出られるかもしれない。また「残る課題はジャンプシュートだけ。それが克服できれば・・・(本物のスーパースター。ポテンシャルは青天井)」といった声もちらほら。今季のアンドリュー・ウィギンズ(MIN)が証明しつつある通り、ジャンプシュートはいいコーチについて練習すればうまくなるものらしいので、ヤニスにも大いに期待したいところ。

MILではすでにジャバリ・パーカーに対して積極的に3ptシュートを狙いに行くように指示を出していて、その結果もぼちぼち現れ始めているとか。今季の3pt成功率は36.7%(49分の18)で、昨季の25.7%(35分の9)を大きく上回っている。

CLEは前の試合のシクサーズ戦でもかなり苦戦していたようなので、ここにきてちょっと調子が崩れてきているのかもしれない。次のクリッパーズ(LAC)戦(2日)にはなんとか本調子で臨むことを期待したい。